ホールグレインの摂取は、心血管疾患のリスクを低減しない。
Kelly SAM, Hartley L, Loveman E, Colquitt JL, Jones HM, Al-Khudairy L, Clar C, GermanòR, Lun HR, Frost G, Rees K. Whole grains for primary or secondary prevention of cardiovascular disease. Cochrane Database of Systematic Reviews 2017, No. 8. Number: CD005051. doi: 10.1002 / 14651858.CD005051.pub3.
内容
全粒粉食品には、未精製の小麦、米、トウモロコシ、オートミール、全粒粉などがありますが、これらの食品は健康に良さそうなため、心血管疾患のリスクを減らすのに役立ちそうです。ここでは、ホールグレイン(全粒穀物)の利点があるのかを調査した研究がありました。
結論から、
エビデンスが不十分なため、効果があるという証拠はありません。
研究は9つのRCTを検討し、1414人の参加者を対象としました。全体として、全粒粉群と対照群の間で、総コレステロールに差はありませんでした。(平均差0.07、95%信頼区間-0.07~0.21、6件の研究(7件の比較)、722名の参加者、低質のエビデンス)
研究期間は最大16週間で、審査員は心血管疾患(心筋梗塞、不安定狭心症、冠動脈バイパス移植、経皮経管冠動脈形成術、脳卒中)のリスクが減少したというエビデンスを認めませんでした。
これは、全粒粉の欠乏と心血管疾患による死亡との間に相関関係があることがコホート研究で明らかになったために実施された研究でした。ごく少数ではありますが、脂質や血圧に影響があったという報告もありましたが、バイアスの介入により結論を出すことができませんでした。