アスリートが感じるコンプレッションウェアの効果
Franke, T.P.C., Backx, F.J.G. & Huisstede, B.M.A. Lower extremity compression garments use by athletes: why, how often, and perceived benefit. BMC Sports Sci Med Rehabil 13, 31 (2021). Available at: https://doi.org/10.1186/s13102-020-00230-8
内容
下肢用コンプレッションウェア(CG)の効果に関する研究の多くは、運動後の回復やパフォーマンスの向上に与える影響に焦点を当てています。アスリートが実際にCGを使用する理由、使用頻度、CGを使用することによるメリットの認知についてはあまり知られていないため、この研究では、どのようなアスリートがCGを使用するのか、アスリートがCGを使用する理由、CGを着用するタイミング、ケガとケガの予防ケガの場合にCGが使用されるのかを調査することを目的としています。
下肢のCGを使用した512名のアスリートがこの横断研究に参加しました。アスリートは、使用したCGの種類、使用した時期、理由についてアンケートに答えました。また、スポーツへの参加状況、過去および現在のスポーツ傷害、CGを使用することによるメリットの認識などが報告されました。
88.1%のアスリートが持久系アスリートで、11.9%が非持久系アスリートであった。持久系アスリートはランニング(84.7%)、非持久系アスリートは障害物競走(24.6%)をそれぞれ主なスポーツとして報告した。
結果として、最も使用されているCGはコンプレッションソックスで、(59.2%)47.5%がスポーツ傷害の再燃防止、14.5%が症状の軽減を目的に使用していることがわかりました。
その他の目的としては、一次予防(13.6%)、運動後の回復(14.3%)、スポーツパフォーマンスの向上(8.8%)、見た目の美しさ(0.2%)などが挙げられました。
参加者のスポーツ傷害の有病率は、過去に84.2%、現在負傷している人は20.2%でした。最も多かったスポーツ傷害は、すねと脛骨の傷害でした。参加者の90%が、CGを「トレーニング中」(56.8%)、「競技中」(72.9%)に使用していると回答し、再負傷の防止、二次災害の防止を目的としていました。