医療従事者のキャリアを公表することは、患者のためにならない。
Metcalfe D, Rios Diaz AJ, Olufajo OA, Massa MS, Ketelaar NABM, Flottorp SA, Perry DC. Impact of public release of performance data on the behavior of health care professionals and providers. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2018, No. 9. Number: CD004538. doi: 10.1002 / 14651858.CD004538.pub3.
内容
この研究では、医療提供者(病院や個々の専門家など)のパフォーマンスに関する情報を公開することが、消費者、提供者、購入者の行動の変化に測定可能な影響を与えるかどうかを検証していました。また、それが医療機関のパフォーマンス、患者のアウトカム、スタッフのモラルに影響を与えるかどうかも検証しました。
一見すると、個人のパフォーマンスを公表することは、治療を受け入れるかどうかを判断するための選択肢の一つとして、良い情報になると考えられています。
しかし、パフォーマンスデータの公開が、患者さんの医療サービスの選択に測定可能な影響を与えるのか、あるいは医療の質の向上を本当に促進できるのかは、まだわかっていません。
公衆衛生情報の開示の効果を評価した研究を文献で検索し、レビューしていました。
公開された健康情報の開示の効果を評価した研究を文献で検索したところ、7,570人以上の医療提供者からのデータを分析した12の関連研究に加え、個々の患者を含む3,333,386件の臨床結果や体験談に基づいているようです。
これらを分析した結果、パフォーマンスデータを公開しても、ほとんど、あるいは全く違いがないかもしれないという確信度の低い証拠がありました。パフォーマンスデータの公開後、一部の患者のアウトカムがわずかに改善する可能性を示唆する信頼度の低い証拠がありましたが、低所得者や治療を受けていない人の行動への影響は少ないかもしれないことを示しています。
しかし、購入者の医療利用判断や悪影響に関連する証拠もありません。
これらの結果は、いくつかの研究は個々によく行われていたが、限界がありました。
特に、エビデンスベースは、設定(例:米国または韓国)、健康状態(例:心筋梗塞または心筋梗塞以外)によって制限されていた。健康状態(例:心臓発作や人工股関節置換術)、および(例:プロセスや患者のアウトカム)によって、エビデンスベースが制限されています。また、情報公開による変化を報告した者もいれば、そのような変化を報告しなかった者もいるなど、調査結果には一貫性がありませんでした。
そのため、公開した方が良い・悪いの影響については確たることが言えないとのことです。