SNS利用と幸福感の関係。
Don't put all your social networking sites in one basket - Facebook, Instagram, Twitter, TikTok, and your relationship with happiness during the COVID-19 pandemic
Release date: March 11, 2021
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0248384
内容
これまでの研究では、SNSを積極的に利用することで、社会的支援やつながりを感じることができ、幸福度と正の関係があることがわかっています。逆に、SNSの受動的な利用は、上方比較や嫉妬心を助長し、幸福度とはマイナスの関係にあるとされています。
しかし、これらの研究の大半はFacebookに焦点を当てているため、本研究ではCOVID-19パンデミック時の幸福度と異なるSNS(Facebook、Instagram、Twitter、TikTok)の利用との関係を調査していました。さらに、ソーシャルサポートと上向きの社会的比較についても調査しました。
隔離対策期間中に144人がオンライン調査に回答し、分析には構造方程式モデリングも採用しました。その結果、Facebookの受動的な利用は、上方への社会的比較を通じて幸福感に負の影響を与える一方で、Instagramの能動的な利用は、生活満足度に正の影響を与え、社会的支援に負の影響を与えることがわかりました。
さらに、Twitterの能動的な利用は、社会的支援を通じて人生の満足度に正の影響を与えていました。一方、受動的な利用は、上向きの社会的比較と負の関係にあり、さらにネガティブな感情との関連性が示されました。最後に、TikTokの使用は幸福感とは関連していませんでした。