変形性関節症の患者はパーキンソン病のリスクが高まるとの研究結果が発表されました。
Osteoarthritis is associated with an increased risk of Parkinson's disease: a population-based longitudinal follow-up study
Available at: https://doi.org/10.1002/acr.24708
結論
この研究で得られた知見は、変形性関節症(OA)がパーキンソン病(PD)の発症リスクの上昇と関連していることを示唆しています。
研究内容
この研究では、OA患者がPD発症のリスクを高めているかどうかを調査していました。後ろ向きのコホートとして設計され、台湾縦断的健康保険データベース2005を用いて実施されました。2002年から2005年の間にOAを発症した50~64歳の患者33,360人を登録し、比較 比較群は、年齢と性別をマッチさせた、OAの既往のない無作為に選ばれた患者33,360人で構成されました。
その結果、これらの群から、OA群はPD発症のリスクが有意に高く、OA群の無PD生存率も比較群に比べて有意に低いことが示されました。(p=0.0004)
また、サブグループ解析の結果、膝・股関節のOA患者は、膝・股関節以外のOA患者(aHR 1.42、95%CI)に比べて、PDリスクの規模が大きいと思われました。(aHR 1.55、95%CI、1.14-2.11)