高額な買い物をするときにはあまり心配しませんが、小さな買い物をするときにはとても心配になります。
Learning to Hesitate.
Descamps, A., Massoni, S. & Page, L. Learning to Hesitate. Exp Econ (2021). https://doi.org/10.1007/s10683-021-09718-7
内容
この研究では、選択肢の価値がわからないとき、人はどのように選択するのかを調べました。
実験では、「今すぐ選択してください」という条件と、「多くの情報を得て、時間をかけて判断してください」という条件の2つの条件で、人がどのように判断するかを観察しました。
実験により、参加者が最適な情報取得から系統的に逸脱していることが示されました。
実験の結果、参加者は最適な情報取得から系統的に逸脱することがわかりましたが、それは取得する情報が多すぎたり少なすぎたりする場合に限られます。この決定パターンは、Fechnerの認知エラーの自然な成り行きとして説明することができ、時間の経過とともに、参加者は情報が比較的高価なときに最適な戦略を近似的に学習する傾向があることを示しています。
この話は、家を買うときの意思決定と、安い文房具で悩むような意思決定を例にして説明することができます。家を買うときの決断はあまり悩まずにすぐに決めてしまいますが、小さな買い物については悩む傾向があります。