瞳孔の反応を伴う性的関心
Measurement of sexual interest with pupillary response: a meta-analysis.
Attard-Johnson, J., Vasilev, MR, ÓCiardha, C., et al. Measurement of sexual interest with pupillary response: a meta-analysis. Arch Sex Behav (2021) https://doi.org/10.1007/s10508-021-02137-y
内容
本研究は、性的指向の指標となりうる瞳孔散瞳を調査した新しい研究です。
1965年から2020年(MDN年=2016年)の間に発表された研究のメタアナリシスレビューを行い、成人男女の視覚刺激に対する瞳孔反応を測定し、性的関心を評価しました。
性的指向の6つのカテゴリーについて個別のメタ分析を行っていました。
最終的には、異性愛男性を対象とした15件の研究(n=550)、同性愛者男性を対象とした5件の研究(n=65)、両性愛者男性を対象とした4件の研究(n=124)、異性愛女性を対象とした13件の研究(n=403)を分析していました。
異性愛者と同性愛者の男性のみが、明らかな性的指向と一致する瞳孔反応の差別を示し、それぞれ女性刺激と男性刺激に対する瞳孔の拡張が大きかった。
バイセクシャルの男性は、男性刺激に対してより大きな瞳孔散大を示し、ヘテロセクシャルの女性は、女性刺激に比べて男性刺激に対してより大きな瞳孔散大を示したが、その効果は小さく、有意ではなかった。
最後に、レズビアンの女性は男性刺激に対してより大きな瞳孔散大を示し、3つの方法論的なモデレーターが特定されました。