自然分娩で生まれた子供は、より健康に育つようです。

Peripartum interventions and outcomes for women and children in uncomplicated pregnancies: a 16-year population-based linked data study. 

Dahlen HG, Thornton C, Downe S, et al. Intrapartum interventions and outcomes for women and children after delivery in uncomplicated pregnancies: a 16-year population-based linked data study BMJ Open 2021; 11: e047040. doi: 10.1136/bmjopen-2020- 047040

内容

この研究では、合併症のない満期妊娠の出産における陣痛誘発（IOL）と自然分娩の開始について、母親、新生児、16歳までの子どもに対する介入と出産時のアウトカムを比較することを目的としていました。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の人口関連データ（2001～2016年）を用い、37＋0週から41＋6週で出産する健康な女性を対象とし、出生数47万4652件のうち、医療行為以外の理由でIOLになったのは6万9397件（15％）で、IOLで自然発症した初産婦は、自然（42.7％対62.3％）、器械的（28.0％対23.9％）、部分帝王切開（29.3％対13.8％）、硬膜外（71.0％対（41.3％））の割合が有意に高いことがわかりました。

両群とも、第3度および第4度の会陰裂傷は、IOL群、初産の女性（4.2％対4.9％）、早産の女性（0.7％対1.2％）では全体的に少なかったが、経膣的な修復は全体的に多く、(89.3％対84.3％）となりました。

導入後、新生児の出生時の外傷、蘇生、呼吸器系の問題、16年までの感染症（耳、鼻、喉、呼吸器系、敗血症）による入院の発生率が高く、喘息や湿疹による入院、新生児死亡（0.06％対0.08％）、16年までの総死亡数には差がありません。