体重減少を謳う栄養補助食品および代替療法のシステマティックレビュー
A Systematic Review of Dietary Supplements and Alternative Therapies for Weight Loss
https://doi.org/10.1002/oby.23110
内容
減量に関する研究は、様々な研究デザインが不十分なため不確かなエビデンスが示さるケースが多々あります。
ダイエットサプリメントや代替療法が、目標とするダイエットに有効であることを実証するためにデザインされた研究も少なくありません。この研究では、減量のための栄養補助食品や代替療法と称される文献のシステマティックレビューを検討しました。
18歳以上の参加者を対象に、減量のための栄養補助食品と代替療法の効果を評価するため、システマティックレビューを実施していました。
その結果、データベース検索で検索された20,504件の引用文献のうち、1,743件のフルテキスト論文がレビューされ、そのうち315件が14種類の栄養補助食品、治療法、またはそれらの組み合わせの有効性を評価した無作為化比較試験でした。偏りのリスクとデータの十分性には大きなばらつきがありました。
低リスクで有効性を裏付けるのに十分であるとする研究は少なく(n = 52 [16.5%])、そのうち16件(31%)のみがグループ前後の体重の有意差を説明していました。(範囲:0.3~4.93kg)
これらの結果から、減量のための栄養補助食品および代替療法は高品質のエビデンスを提供しているようにも見えますが、その有効性は限定的であるとします。
したがって、施術者や患者は使用を推奨する前に、主張の科学的証拠を認識する必要があることが強調されています。
本研究で対象とした栄養補助食品と代替療法は以下の通りです。
・鍼灸治療
・カルシウムおよびビタミンD
・キトサン、チョコレート/ココア
・クロム
・エフェドラまたはカフェイン
・ガルシニア・ヒドロキシクエン酸
・緑茶
・グアーガム
・共役リノール酸(Conjugated Linoleic Acid)
・インゲン豆
・フェニルプロピルアミン
・ピルビン酸
どれがエビデンスの少ないものなのかは書かれていないので、自分で検索して調べてみてください。