人は意思決定をする際に、他人の決定を予測し、参考にします。
Using response times to infer personal information about others: an application to information cascades
Published online: September 28, 2021 at https://doi.org/10.1287/mnsc.2021.3994
内容
社会的学習環境では、エージェントは自分の選択の結果を通じて他者から学ぶという前提があります。多くの環境では、エージェントは他の応答時間(RT)から情報を推測し、それによって効率が向上すると想定されていました。
これを検証するために、標準的な情報カスケード実験を行ったところ、RTには、選択結果だけでは明らかにならない情報が含まれていることがわかりました。RTが観察可能であれば、参加者はこの個人情報を抽出し、偽のカスケードから逃れられる可能性が高いこともわかりました。
この結果は、RTが公開されている環境では、情報構造が従来考えられていたよりも豊かになっている可能性を示唆しています。