自閉症が増加傾向にあるという証拠。
Time trends in autism diagnoses over 20 years: a UK population-based cohort study
First published: August 19, 2021 https://doi.org/10.1111/jcpp.13505
内容
自閉症スペクトラム障害は増加傾向にあると言われていますが、英国で診断率が増加し続けているかどうかについては、これまでの研究では相反する結果が報告されています。
この研究では、全体およびサブグループ別に、自閉症の診断を受けた人の割合が20年間で増加しているかどうかを調べました。
その結果、1998年から2018年の間に、記録された自閉症診断の発生率は787%と指数関数的に増加していました。診断の増加は、男性よりも女性の方が大きく、年齢層によって緩和されており、成人で確認された診断の発生率の増加が最も大きかったとのこと。
実際の増加は、有病率の増加と診断の報告・報道の増加によるものと考えられます。
成人、女性、高機能障害者の診断数が増加していることから、これらの変化の背景には意識の高まりがあると考えられます。