「黒人」や「アフリカ系アメリカ人」というラベルに込められた歴史的イデオロギー。

What's in a Name? The Hidden Historical Ideology Embedded in Black and African American Racial Labels

First published October 25, 2021 in Research Articles at

Available at: https://doi.org/10.1177/09567976211018435

内容

この研究では、「黒人」と「アフリカ系アメリカ人」という人種的なラベルが、それらが注目されるようになった歴史的な運動のイデオロギーとどのような関係にあるのかを調べました。

2つの内容分析と2つの事前登録された実験的研究（N= 1,204人の白人アメリカ人成人）により、「黒人」と「偏見と差別」、「アフリカ系アメリカ人」と「公民権と平等」の間の関連性が、組織的なイメージ、意見、認識から明らかになりました。

Googleの画像検索では、「黒人」の検索結果は「アフリカ系アメリカ人」の検索結果よりも人種差別的な画像が多く表示され、研究2では「黒人」のラベルを使用した作品は「アフリカ系アメリカ人」のラベルを使用した作品よりも偏見や差別の内容が多く含まれていました。アメリカの白人は、組織名に含まれる人種ラベルからその組織のイデオロギーを推測し、その推測は白人がその組織をどの程度財政的に支援するかにつながっていると研究者は述べています。