また、人は楽観主義に偏っているとも言えません。

Optimism in the case of nothing: Asymmetric belief updating observed in valence-neutral life events

DOI: https://doi.org/10.1016/j.cognition.2021.104939

内容

新しい情報に直面したとき、人々が自分の信念をどのように更新するかは、日常生活の不可欠な部分です。しかし、多くの文献は、人々の信念の更新は楽観的に偏っており、信念は悪いニュースよりも良いニュースに反応して更新されることを示唆しています。

しかし、最近の研究では、楽観的な信念更新の証拠と解釈されていた知見が、動機付けられた推論ではなく、実験デザインの欠陥の結果である可能性が示されています。

この研究では、この論点を証明するために、標準的な信念更新パラダイムの事前登録された3つのバリエーション（N = 300の組み合わせ）を実行していました。

このパラダイムでは、中立者を使って非対称の信念更新をテストします。

その結果、中立刺激で更新されるように見える信念には、偏りがあるという証拠が見つかり、また、サンプルや分析方法によって解釈できないほどのばらつきがあることも示されました。これらの結果は、現在の楽観的信念更新研究の方法論的欠陥を明らかにするのに役立つと著者らは述べています。