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医療ドラマの過剰な演出を現実のものと信じていますか?

Monday, November 8, 2021

医療基礎知識


医療ドラマにおける蘇生法の過剰な描写。

Portrayal of resuscitation in medical dramas: proposed effects on patient expectations

DOI: 10.7759 / cureus.14419

内容

一般の人々はCPRの成功に対して非現実的なイメージを持っていますが、その誤った情報の潜在的な源の一つが医療ドラマです。

過去の研究によると、心停止の多くは合併症の結果として高齢の患者に発生するが、テレビでの蘇生の描写は急性の傷を負った若い患者に偏っています。また、古い番組で放映された蘇生の成功率は、現実世界での良好な結果を大きく上回っています。

研究者らは、現行の医療ドラマの蘇生術の結果を理解し、メディアが患者の意思決定に影響を与えるという証拠について、文献を検討することを目的としました。

医療ドラマでは、心停止の犠牲者の属性と蘇生成功率を評価し、その結果を実際の患者の結果と比較しました。医療ドラマでは、心停止の主な原因である外傷に焦点が当てられ、予想以上に良好な結果が描かれていることが多くみられます。

テレビで描かれた過度に楽観的な予後を信じる患者は、重篤な病気に直面しても積極的な医療を望む傾向があるのかもしれません。

医療従事者は、患者の治療目標や終末期の計画について話し合う際に、誤った情報に対抗する必要性を想定しておく必要がある、と研究者らは述べています。

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