アカデミアにおけるワーカホリズム、役立たずの優越感、ナルシシズム、そして潜在的な完璧主義者層の役割。
The Role of the Latent Perfectionist Class in Academics' Tendency Toward Workaholism, Useless Superiority, and Narcissism
https://doi.org/10.1080/00221309.2021.1922342
内容
過去の研究では、完璧主義がナルシシズムとワーカホリックの両方に関連するとしていましたが、これらのダイナミクスにおける潜在的な完璧主義クラスの具体的な役割についての研究は現在のところありません。
また、劣等感の「役に立たない優越感の努力」という側面が、自己認識された劣等感を克服する可能性や、他者に対する優越感の必要性の高まりを示しているかどうかを調査した研究もありません。
本研究では、学者の間に存在する完璧主義の潜在的な階級があるかどうかを明らかにしました。(N = 317)
潜在性と社会的望ましさの影響をコントロールすることで、ワーカホリック、ナルシシズム、必要以上の優越感への傾向の有意な違いを同時に説明することができました。
完璧主義の2つの側面(矛盾と高レベル)について潜在クラス分析を行ったところ、4つの異なるクラスの学者がいることがわかりました。
・非完璧主義者(NONP; 20%)
・不適応型完璧主義者(MP; 17%)
・通常の完璧主義者(NP; 44%)
・適応的完璧主義者(AP; 19%)
さらに、MANCOVAによる分析の結果、MPは「仕事中毒」と「無駄な努力」の傾向が最も高く、NONPはこれらの傾向が最も低いことがわかりました。さらに、APはNPに比べて、自己愛とワーカホリックのスコアが同じであるにもかかわらず、無駄な優越感が有意に低いことがわかりました。