接種後6ヶ月までのmRNABNT162b2 COVID-19ワクチンの有効性。
Efficacy of the mRNABNT162b2 COVID-19 vaccine up to 6 months in a large US integrated health care system: a backward-looking cohort study
Publication date: October 4, 2021 DOI: https : //doi.org/10.1016/S0140-6736(21)02183-8
内容
これまでのワクチンの有効性に関する研究では,デルタ(B.1.617.2)バリアントの影響を区別しておらず,SARS-CoV-2感染に対する有効性の低下が認められた場合,免疫力が低下している可能性があります。
本研究では、米国の大規模医療機関の会員を対象にSARS-CoV-2感染、およびCOVID-19関連入院に対するBNT162b2(tozinameran、Pfizer-BioNTech社)の全体的およびバリアント別の有効性を、ワクチン接種後の時間別に評価することを目的としていました。
2020年12月14日から2021年8月8日の間に適格性を評価した4,920,549人の患者のうち、3,436,957人を対象とし、完全にワクチンを接種した人ではSARS-CoV-2感染症に対する有効性は73%、COVID-19関連の入院に対する有効性は90%であったと報告されました。
感染症に対する有効性は、完全接種後1カ月目の88%から5カ月後には47%に低下することが示されました。
シークエンスされた感染症のうち,deltaバリアントの感染症に対するワクチンの有効性は,完全接種後1カ月目には93%[95%CI 85-97]と高かったが,4カ月後には53%[39-65]に低下しています。
他の(デルタ型以外の)バリアントに対する有効性も、完全接種後1カ月で97%と高かったが、4~5カ月後には67%(45~80%)に低下しました。すべての年齢層のデルタバリアントによる感染症による入院に対するワクチンの有効性は,6ヵ月までは全体的に高いとされました。(93%[95%CI 84-96])