KeiS a medical professional

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医療従事者KeiSが考える整骨院業界の今後について②

Monday, April 12, 2021

質問返し

医療従事者KeiSが考える整骨院業界の今後についての続き


前の記事にも書きましたが、整骨院業界は衰退を示す動向を見せていますが、今後柔道整復師という資格を持つ人が、どう働くべきなのか?ということを自分なりの稚拙な考えで述べていきます。


マッサージ屋ではない

柔道整復師の実力?というものを物差しとして測る際に、2通りの考え方があります。

・臨床経験数
・手技

臨床経験数については、医師などと同様にどういった症例に立ち会ったのか?ということが経歴として考えられますが、資格上の話としても診断が出来ないため、医療機関などに受診してもらった患者から症状を教えてもらうことによりフィードバックを受けられます。

つまりは、自分らで判断したとしても、徒手検査などによるものなので、診断の精度も高くないため医療機関との連携あってこその臨床経験ともいえると考えています。

次に手技についてですが、この部分で考えられることが多く、どれだえk「上手いマッサージ」が出来るか?という謎理論を持ち出されることも少なくはありません。私ら柔道整復師は急性外傷などの処置は出来るものの、手技療法については一部のみであり、マッサージ屋ではないのでマッサージが上手くても急性外傷に対処できるわけではありません。

しかし、整骨院業界の機能上、格安でマッサージが受けられるといった認識が広くあることから、マッサージが上手い=凄い先生のような形で評価されることがありますが、それはどうなのか?という疑問と、それによって業界が衰退してしまったようにも思えます。

よってマッサージが痛くない、ボキボキしないとか広告している整骨院などは、マッサージ屋さんなのかな?と思っています。大抵は外傷処置が出来るスタッフは殆どいないため、医師会などからも文句を言われても仕方がありません。


トレーナーでもない

柔道整復師は骨格筋や骨などの勉強をしているから、筋トレが指導できる!みたいなことを言っている人がいましたが、トレーナー業と柔道整復師は完全に別物であるということが理解できていない人なのかもしれません。

少なくともトレーナーと名乗るならば、自らの体形を仕上げろよ!って思うぐらい酷い人もいますし、ストレッチなどを指導していても自分が硬い、出来ないなんて話も普通にあるあるです。

少なくともお仕事でお付き合いさせてもらっていたトレーナー方は、自分の肉体を仕上げにいったり、各種目を難なくこなしていたり、指導するために毎日練習していたり、自らの食生活も管理したりとしていたので、尊敬する方々でした。

少ない患者に、持て余した院内をフィットネス空間に改造する院もあるようですが、完全に俄かがやっている感が溢れてしまっているところもあるのが現実です。

無論、すべてがそう!と言っているわけではありませんが、自らを仕上げれないところで指導を受けたいか?ということが人心だと思いませんか?


美容家でもない

トレーナーの話と通じる部分もあれば、そうでない部分もありますが、少なくとも一般的な美容関連のお店のイメージとかけ離れた内装やスタッフたちなどで、整骨院で美容関連をメニューを受けたいと思う人が何人いるのか?という問題です。

金額の有利面や、○○矯正と抱き合わせで何とかやっている人らもいるのかと思われますが、本業とかけ離れ過ぎて言葉が出ない状態だと思っています。

美容に関しては、提案する人が美しくないとダメとか思いませんが、少なくとも医療機関と連携したりしているのに何でも屋さん過ぎて、一貫性のなさに専門性も感じなくなり、何とも中途半端な状態になっている院を見過ぎていて○○と思っています。


まとめ

そもそもが食べていける状態が難しくなっているのに、周りで増えてきている、もしくは横ばいの状態のものを取り入れるといった目には先見性を感じないようにも思えます。

こういったビジネスは先発でやった人は、希少性から流行ったりしますが、ある程度広まると先発も後発も無くなってきて、質の低い、高いといった競争でしかなくなり、過剰な宣伝や営業を行うようになるのでしょう。

最近見かけた院では、本来の業に立ち返り、真摯にやっている様子でしたので非常に好感が持てました。

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