幾つかの研究と臨床試験によれば、
・緑茶
・コーヒー
・ワイン
・カレー
これらが人の健康に及ぼす有益な効果と、抗肥満、抗癌、抗糖尿病、神経保護の特性が報告されています。
細胞ベース、動物実験によるこれらの効果は、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート、コーヒーに含まれるクロロゲン酸、ワインに含まれるレスベラトロール、カレーに含まれるクルクミンが主な起因と考えられています。
ポリフェノールの機能には、多様なメカニズムを介することが言われており、その中で活性酸素種(ROS)に関連しているとも言われています。ということでポリフェノールは、抗酸化剤と酸化促進剤として相反する二重の作用を発揮するということになるようです。
抗酸化作用によれば、
ROSを除去し、核因子-κBをダウンレギュレートすることにより、抗炎症効果を生み出し、その間に酸化促進作用は、ROS生成を促進し、5'-AMP活性化プロテインキナーゼの活性化をもたらすことも言われています。
これは、有益な役割を持つ酵素や因子を調節し、これらのポリフェノールがどのように酸化促進効果、抗酸化効果を発揮するかは不明となっています。
いくつかの人を対象とした研究は、これらの食品、ポリフェノールの肥満に対する有益な効果を示さず、これらの不一致はさまざまな交絡研究要因に起因する可能性があります。
Ohishi T, Fukutomi R, Shoji Y, Goto S, Isemura M. The Beneficial Effects of Principal Polyphenols from Green Tea, Coffee, Wine, and Curry on Obesity. Molecules. 2021 Jan 16;26(2):453. doi: 10.3390/molecules26020453. PMID: 33467101; PMCID: PMC7830344.
ポリフェノールが肥満に良いとは、
言い切れないといった結論となります。研究段階では確認できている部分もありますが、不明な点が多いため、ダイエットにポリフェノールが・・・と言っている人らは動物実験の結果も鵜呑みにしてしまっているようです。