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COVID-19パンデミックによる手技療法の教育の変化って話

Tuesday, April 6, 2021

IT



オンラインで指導する手技療法

手技療法はカイロプラクティック教育の基礎であり、カイロプラクティックの分野で働く能力があると見なされるレベルのスキルと専門知識に向けて学生などが取り組むことです。COVID-19のパンデミックにより、世界中のすべての地域のカイロプラクティックプログラムは、手技療法の技術教育の提供に迅速な変化を起こす必要がありましたが、それらの変化がどのように影響するかは不明です。

この研究の目的は、

カイロプラクティックプログラムにおける手技療法の教育を提供するために行った即時の行動を説明し、COVID-19パンデミックの最初の発生時に手技療法を教える学者の経験を要約することでした。

定性的記述的アプローチを使用して、

COVID-19パンデミック中に手技療法の教育を提供するためにカイロプラクティックプログラムによって行われた即時の行動が説明されました。カイロプラクティックプログラムは、国際カイロプラクティック教育評議会、米国カイロプラクティック教育評議会のWebページから特定され、2020年5月から6月の間​​に、これらのプログラムで手技療法の手法を指導または指導する便利な学者のサンプルが、自由形式の質問を含むオンライン調査に参加するために電子メールで招待されました。

応答はNVivoソフトウェアプログラムに入力され、データ収集とは独立した定性的研究者による再帰的主題分析を使用して分析されました。

結果として、

13の別々のカイロプラクティックプログラムの16人の学者からのデータは、5つの相互に関連したテーマを明らかにしました。
オンライン配信に移行する意思や学習と教育への影響、教育者が直面する課題、封鎖後の継続的な課題についてです。

結論として、教育プログラム自体に問題は無く提供できることがわかりましたが、学生の関与や一部スキルの習得、スタッフの負担などの懸念する部分はあります。


de Luca, K., McDonald, M., Montgomery, L. et al. COVID-19: how has a global pandemic changed manual therapy technique education in chiropractic programs around the world?. Chiropr Man Therap 29, 7 (2021). https://doi.org/10.1186/s12998-021-00364-7


まとめ 

パンデミックにより閉鎖を余儀なくされ、学ぶ機会に影響が出た人もいるかもしれませんが、それらに対応するようにオンラインで授業される内容には問題がなかったという結果になっていました。

特にカイロプラクティックのような手技療法を主体とする技術は、対面しないと習得出来ない、という思い込みを持つ人が殆どかと思われますがカリキュラムを工夫すれば解決できることも多いのかもしれません。とは言いましても、長期的に観察されている研究結果ではないのでオンラインで行われる授業に対する結論を出すには情報が少なすぎるようにも思えますが、前向きな検証の1歩として悪くないと思われます。

こういった変化についていけない方は、いつのまにか時代に取り残され、対面しなければ習得できないという思い込みが自身を追い詰めるようになるかもしれませんし、そうならないかもしれません。

手技系のセミナーに行ったことがある人はわかるかもしれませんが、そのテクニックを"我が物"にできるかどうかは後の練習次第であり、その場で習得できるものではありません。本当に行かなきゃよかったと思うセミナーが9割だったという感想です。

時間をかけ、高い交通費と授業料を払うよりは、得られる利点が魅力的にも思う"オンライン"化は今後どのように変化していくか楽しみであります。あくまでも使うのは"人間"なのでオンラインに馴染めずに断念しそうにも思えますが。

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