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COVID-19感染のスクリーニング/診断ツールとしての探知犬の研究

Tuesday, April 6, 2021

感染症

 

COVID-19感染を特定する探知犬

探知犬は特定の化学粒子を検出することができ、結腸直腸癌、黒色腫、膀胱癌、糖尿病患者の低血糖症などの重大な状態など、いくつかの病状や合併症の診断に役立つことが示唆されています。世界中に広まる感染症に対して、特に混雑した場所でスクリーニングする必要があるため、そのようなタスクを実行するための探知犬の適用可能性を調査する研究となります。

ジャーマンシェパード(サライ)、

ジャーマンブラック(クジ)、ラブラドール(マルコ)の3頭のオスとメスの犬が、古典的条件付け法全体で7週間集中的に訓練されました。訓練法として、RT-PCRでSARS-COV-2感染が陽性、陰性であるとすでに報告されている参加者の喉、咽頭分泌物から得られたヒト検体を導入し行われ、各犬は1000回ほどのコンディショニングプロセスを受けました。

その間に、ラブラドール(Lexi)、ボーダージプシー(Sami)、ゴールデンレトリバー(Zhico)の3匹のオスとメスの犬を使用して、COVID-19患者の衣服とマスクに対して別の同様の状態プロセスが実行されました。最初の3匹の犬の検証テストでは、RT-PCR検査を受けた異なる医療センターからの26の陽性サンプルと54の陰性サンプルからなる80の咽頭分泌サンプルはシングルブラインド法でした。

他の3匹の犬の2回目の検証テストでは、異なる医療センターからの50のRT-PCR陽性症例と70のRT-PCR陰性症例のマスクと衣服が使用されました。

結果として、

咽頭分泌物を使用した検証テストによれば、探知犬の検出能力は65%の感度と89%の特異度に関連付けられ、26の陽性サンプルのうち17と、54の真陰性サンプルのうち48を特定するように管理されました。

患者のフェイスマスクと衣服を使用した次の検証テストでは、50の陽性サンプルのうち43が犬によって正しく識別され、さらに70の陰性サンプルのうち、65のサンプルが正しく陰性であることがわかりました。

このテストの感度は86%と高く、その特異度は92.9%となり、正と負の予測値はそれぞれ89.6と90.3%でした。

Eskandari, E., Ahmadi Marzaleh, M., Roudgari, H. et al. Sniffer dogs as a screening/diagnostic tool for COVID-19: a proof of concept study. BMC Infect Dis 21, 243 (2021). https://doi.org/10.1186/s12879-021-05939-6


まとめ 

犬による検出は成果として好ましいものであったようです。中には実験中にこれだけの検体を嗅いでいたら感染しないのか?と思う人もいるでしょうが、実験終了度では犬への感染は確認されていないようです。今後も同じようなことになるのかは不明ですが、偽陰性の割合を確認できたりすると、より精度の高いスクリーニングが望めるのかもしれません。

研究では有病率までは特定できないことから、既存の検査法より優れているということは言い切れませんが、訓練時間の延長などにより、広く人が多い場所などに配置するとなると、期待できる結果が得られる可能性はあるようです。

機械系のスクリーニングだらけですが、こういった方法も精度として悪くなければ、人的、犬の選別などの障害は幾つもありますが、現実的な方法のようにも思えました。

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