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COVID-19に対する抗体保有期間は?って話の研究

Thursday, April 1, 2021

感染症



抗体の保有期間

 体が病気に対する防御システム(免疫システム)で、ウイルスを撃退した後、免疫システムはウイルスを記憶します。ある研究によると、人々の免疫システムは回復後から数ヶ月間COVID-19を記憶していることがわかりました。


免疫系は、

病気と戦うためにさまざまな種類の細胞や分子を作ります。これらには、抗体、T細胞、およびB細胞が含まれます。

研究者たちは、COVID-19感染から回復した約200人の免疫応答を調べました。分析の8か月前に感染した人も含まれています。対象となった人のうち、95%はCOVID-19、SARS-CoV-2を引き起こすウイルスの免疫系を記憶していることがわかりました。


ほとんどの人が、ウイルスのスパイクタンパク質をブロックする抗体を持っていました。ウイルスはこのタンパク質を使用して細胞に侵入し、抗体の数と種類は人によって異なります。抗体のレベルは時間が経過しても安定していましたが、感染後6〜8ヶ月でわずかに減少していました。


免疫細胞レベルも高いままで、抗体を作るメモリーB細胞は、感染後数ヶ月間増加し、その後安定したままであることがわかりました。ほとんどの人は1つの重要なT細胞を持っていて、そのうち約半分は、感染した細胞を殺す別のタイプのT細胞を持っていることがわかりました。


「数ヶ月前、私たちの研究は自然感染が強い反応を誘発したことを示しました、そしてこの研究は今反応が続くことを示しています」

とラホラ免疫学研究所のダニエラワイスコフ博士は言っています。

Immunological memory to SARS-CoV-2 assessed for up to 8 months after infection. Dan JM, Mateus J, Kato Y, Hastie KM, Yu ED, Faliti CE, Grifoni A, Ramirez SI, Haupt S, Frazier A, Nakao C, Rayaprolu V, Rawlings SA, Peters B, Krammer F, Simon V, Saphire EO, Smith DM, Weiskopf D, Sette A, Crotty S. Science. 2021 Feb 5;371(6529):eabf4063. doi: 10.1126/science.abf4063. Epub 2021 Jan 6. PMID: 33408181.


まとめ

感染後、抗体を産生した人の割合と保有期間については以上のような結果となっています。

まだ、短期的な調査内容ともいえるので、今後どのくらい数値が変容するのかはわかりませんが、他の種類のウイルスワクチンなどを見ても、似たような期間で接種していることから抗体保有期間はそれほど変化がないようにも思えます。

よくわかっていない病気に対して不安に思う人もいるかもしれませんが、こういった研究などを参照に知識を増やしていけば対策法は出てきます。

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