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癌治療後の職場復帰に役立つサポートは何?という研究

Tuesday, April 27, 2021

癌患者が社会復帰する最善の手段?

この研究論文の結論によれば、身体的、心理教育的、職業的要素を含む学際的介入が、社会復帰をサポートする可能性がある」と述べられています。

少し詳しく、

一般的に癌治療を行うと、倦怠感や痛み、鬱病といった長期的な問題を経験し続け、さらにそれらの症状と上手く付き合うことが求められます。そのような影響により、社会復帰することに問題が起きるケースも報告されています。

・研究は2014年3月25日に行われ、1835人の癌患者を含む15件のランダム化比較試験からレビューされました
・乳癌、前立腺癌の患者が殆どを占めていたようです

この研究では4種類の介入方法を検討し、
・「心理教育的」介入は、身体的な副作用、ストレス、対処について学びます。
・「身体的」介入は、ウォーキングといったような運動に参加
・「医療」介入は、抗がん剤から手術までといった治療のこと
・「集学的」介入は、職業、患者教育、患者などのカウンセリングやバイオフィードバック支援行動訓練、身体運動を組み合わせたもの

このような介入の結果として、身体的、心理教育的、職業的要素を含む学際的介入が、一般的な介護を受けるよりも職場復帰をサポートしていたことがわかりました。

しかし、心理教育的介入と通常のケアを比較した研究で、有意差がないといった質の低い証拠の報告もあった。そして、通勤時の比較で、身体的トレーニングと一般的なケアでは、一般的なケアの方が有意であったという報告もあります。

de Boer AGEM、Taskila TK、Tamminga SJ、Feuerstein M、Frings-Dresen MHW、Verbeek JH。がん患者の仕事への復帰を促進するための介入。系統的レビューのコクランデータベース2015、第9号。番号:CD007569。DOI:10.1002 / 14651858.CD007569.pub3。

まとめ

介入の具体的な方法というよりは、手法自体の紹介となる研究論文の結果でしたが、心理的なサポートが十分だと社会復帰に貢献できるかも?ということから、癌治療後の職場に戻る時はカウンセリングなどを頼ってみることも推奨出来る内容とはなっていました。

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