肥満と感情的な食事
体重管理プログラムに参加している太りすぎ、肥満の成人のサンプルで、感情的な食事と肥満に関連する心理的要因を調査することが紹介する研究の目的です。
研究は、
参加者（n = 97）は、オランダの食事行動アンケートの感情的な食事のサブスケール、感情的な表現に対する態度（AEE）のスケール、注意深い意識がケンタッキーのマインドフルネススキルの目録スケールのサブスケールを観察しました。ボディマス指数（BMI）の臨床測定値も記録されました。
結果として、
回帰分析によりAEEが感情的な食事の有意な予測因子であることが明らかになりました。感情を制御する必要があるという信念、感情を拡散させるための食事への反応は、BMIの統計的な高さに有意な予測因子でした。調停分析により、注意深い意識向上スキルがAEEと感情的な食事との関係に重大な間接的影響を及ぼしていることが明らかになりました。
結論として、ネガティブな感情が先行した食事の摂り方は肥満と関連していることが明らかとなった研究でした。
Aoife Ó Laoide, Jonathan Egan, Kristin Osborn. (2018) What was once essential, may become detrimental: The mediating role of depersonalization in the relationship between childhood emotional maltreatment and psychological distress in adults. Journal of Trauma & Dissociation 19:5, pages 514-534.
まとめ
感情的な反応とは、怒り、恐怖、不安といったものになり、これらの反応による摂食行動は摂食の乱れの起因となることから、肥満の人らの半数以上が関連していることが示された別の研究もあり、今回の研究の結果も踏まえると、感情的に食事を摂る取りかたに注目することも肥満を抑制する行動のサポートになるのかもしれません。
そして、この研究では個人の食に対する向き合い方というよりは、子供自体に体験した否定的な体験が、このような否定的な感情を招くことに注目しており、心理的サポートを行う立場にある、もしくは自分で節制する時などはこういったことに注目することもおススメと思われます。
