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鬱症状、不安障害に対する抗鬱薬を中断しても大丈夫なのか?という研究

Friday, April 23, 2021

精神科



抗うつ薬を中断するとどうなるか?

抗うつ薬を6か月以上服用しているうつ病や不安神経症の人にとって、抗うつ薬を中止することが効果的かつ安全であるかどうかを調べ、長期抗うつ薬を中止するためのさまざまなアプローチと継続を比較しました。研究者はうつ病や不安のエピソードの再発(再発)、副作用、離脱症状と利点と害を調べました。


研究は、

2020年1月までの調査により、4995人の成人参加者を含む33件の研究が見つかり、ほとんどの人は再発性うつ病を患っており、ほとんどは専門のメンタルヘルスケアサービスから採用されました。

13の研究で抗うつ薬が突然中止され、18の研究で抗うつ薬は数週間かけて徐々に止められました。4つの研究では、心理療法のサポートも提供されました。ある研究では、先細りのガイダンスが記載された臨床医への手紙によって停止が促されました。


結果として、

突然中止すると、症状の再発リスクが高くなる可能性がありますが、確実性の低いエビデンスとなり、抗うつ薬を継続することと比較して副作用の発生に対するその効果のエビデンスは不十分となりました。


数週間にわたり漸減することも再発のリスクを高める可能性があり、継続と比較して副作用の影響がないとされる可能性はありますが、非常に低い確実性の証拠となります。


予防的認知療法(PCT)、MBCTの提供と組み合わせて抗うつ薬を中止することは、抗うつ薬を漸減するグループの参加者の40~75%で可能であり、再発への影響で違いを示さない可能性もあります。


臨床医に送付された漸減に関する迅速な手紙と、ガイダンスが抗うつ薬をやめる人の数に影響を与えないかもしれないという確実性の低い証拠があります。


よって、抗うつ薬の突然、または段階的な中止後の離脱症状について結論を出すことはできませんでした。


Van Leeuwen  E, Driel  ML, Horowitz  MA, Kendrick  T, Donald  M, De Sutter  AIM, Robertson  L, Christiaens  T. Approaches for discontinuation versus continuation of long‐term antidepressant use for depressive and anxiety disorders in adults. Cochrane Database of Systematic Reviews 2021, Issue 4. Art. No.: CD013495. DOI: 10.1002/14651858.CD013495.pub2.


まとめ 

この研究では、抗うつ薬の副作用などから中断することが望ましいとされても、突然中止、段階的に中断することに関しての再発などのエビデンスとして不明となる結果となっています。よって、担当医と相談の元で徐々に投薬量を減らしていくことが望ましいと書かれている研究結果となっていました。

突然中止して、何ともない人もいるかもしれないし、うつ症状が再発リスクもあるので、体験談などでそういった話があったとしても鵜呑みにせず、自分の症状を診てくれている臨床医を頼ってみてください。

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