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黄砂により、子供の喘息症状への影響を調べた研究

Wednesday, April 7, 2021

社会

 

黄砂と喘息

黄砂(AD)が子供の呼吸機能に及ぼす悪影響に関する研究はほとんどないため、この研究では、喘息の子供たちの最大呼気流量(PEFR)を測定することにより、ADと呼吸機能との関連を調査されていました。

2014年から2016年の

3月から5月に実施され、長崎県五島諸島と長崎県南部の4つの病院から気管支喘息の子供110人が募集されました。両親は、毎朝/夕方に子供のPEFRと臨床症状を喘息日記に記録するように求められました。ADは、光の検出と測距データから評価され、線形混合効果モデルを使用して、毎日のPEFRに対するADの影響が推定されました。

時間層別ケースクロスオーバー分析を実施して、ADとPEFRの低下レベルによって定義される喘息発作との関連を調べました。

結果として、

ADは五島諸島で11日、長崎南部で23日検出され、年齢、性別、体温、および毎日の酸化剤を調整した後、ADと朝のPEFRの1.1%から1.7%の減少、および0から0の遅れでの夕方の0.7%から1.3%の減少との間に一貫した関連性が見つかりました。 

ADは、調査したどのラグデーでも、喘息発作、呼吸器症状、またはその他の症状の数とは関連していませんでした。

結論として、最大呼気流量の減少は見られたが、十分に管理されている喘息持ちの子供に対しては臨床的な症状が出るほどの影響はないとのことでした。


Nakamura, T., Nishiwaki, Y., Hashimoto, K. et al. Association between Asian dust exposure and respiratory function in children with bronchial asthma in Nagasaki Prefecture, Japan. Environ Health Prev Med 25, 8 (2020). https://doi.org/10.1186/s12199-020-00846-9


まとめ 

黄砂による喘息症状を持つ子供への影響はない、と結論付けられたものでしたが最大呼気流量の減少は確認されているため、悪影響はないが、影響はあるということです。

健康的な子供たちへの悪影響も示されていなかったので、観察期間における状況ではこういった結果でしたが、今後黄砂の量が増えたりといったことがあれば変化が出るのかもしれません。

また、研究では測定に誤差が出た可能性や露出の誤分類なども考えられていましたが、得られる研究結果としては十分なものとも言えます。

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