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ハムストリングス損傷のリハビリに要する日数は?という研究結果

Tuesday, April 27, 2021

整形外科

ハムストリングス損傷のリハビリ 

紹介する研究の結論としては、「ハムストリングス損傷のリハビリは、競技復帰を早める可能性はあるが、最適な方法がない」と述べられています。

少し詳しく、

研究は部位、重症度、急性、または慢性の程度に関わらないあらゆる形態のハムストリング障害を完全な強度、可動域、機能への復帰のためのリハビリテーションの有効性を評価することを目的としていました。

・2件の試験で計104人の参加者を対象に
・1件は、1日1回のストレッチを評価し、もう1件は運動機能障害とストレッチ、エクササイズについて評価

・80人のエリートアスリートを対象とした試験では、ストレッチにより競技復帰までの時間が短縮できる可能性がある(平均差(MD)-1.8日)

・多様なスポーツの経歴を持つ24人の参加者を対象とした試験では、決定的な違いなし(MD-14.5日)

・運動機能障害のリハビリ運動を実践した場合、再傷害率の減少率は8 → 64%に(オッズ比(OR)0.05)


レビューアの結論

ハムストリング怪我のリハビリテーションのために提案されているほとんどの理学療法技術は、無作為化試験を使用して評価されていません。限られた範囲の参加者と結果を持つ単一の研究しかない人。毎日のハムストリングストレッチ運動の頻度を増やすことで、エリートアスリートの回復までの時間を短縮できることを示唆する証拠は限られています。運動機能障害を矯正するための運動が完全な活動に戻るまでの時間と再傷害のリスクを減らすことができることを示唆する混合能力のある運動選手に関する別の小さな研究からの予備的証拠があります。これらの調査結果を確認するにはさらなる研究が必要です。さらなる証拠が利用可能になるまで、現在の慣行と広く公表されているリハビリテーションプロトコルは支持も反論もできない。
メイソンDL、ディケンズVA、ベイルA.ハムストリング怪我のためのリハビリテーション。系統的レビューのコクランデータベース2012年第12号。番号:CD004575。DOI:10.1002 / 14651858.CD004575.pub3。

まとめ

ハムストリングスが損傷する要因として、

運動制御
・強度
・軟組織の長さ
・姿勢

といったものが挙げられ、リハビリテーションはこれらの不足している能力を向上させることを目的とすることが多くあります。この研究では、確たる方法はないものの競技復帰の日程を短縮できる可能性があることから、リハビリをサボる理由はないことが分かる研究結果となりました。

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