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非倫理的な薬物に対して前向きな姿勢を見せるダークトライアドな人々

Sunday, April 18, 2021

心理学



薬物とダークトライアド

向知性薬(CE)という薬物によって、人間の認知能力の自発的な改善が期待されるものがあります。アスリートでいうところのドーピングなどと似たようなものですが、CEに対する一般的な態度を調べた研究はありません。それは、CEの使用は一般的に受け入れられないと考えられていることが示唆されているためです。

過去の研究では、パーソナリティ(マキャヴェリズム、ナルシシズム、精神病質)と競争力のダークトライアドで高得点を獲得した個人は、倫理的問題について非定型的な見方をしていることが示されているため、この研究ではCEに対する態度が、性格のダークトライアド、特性と文脈上の競争力の個人差に関連しているかどうか、ダークトライアドが態度に対する特性と文脈上の競争力の影響を緩和するかどうかを調べました。

研究は、

米国の従業員(N  = 326)を、MechanicalTurkを使用して採用し、参加者はウェブ調査にて完了させました。データは、階層回帰とANCOVAによって分析されました。


結果として、

パーソナリティのダークトライアドと、そのサブスケールの1つであるマキャヴェリズムは、CEに対する前向きな姿勢であることが予測できました。特性の競争力も文脈上の競争力もCEに対する一般的な態度とは関連していなく、DTは文脈上の競争力と前向きな態度との関連の前向きなモデレーターであることがわかりました。

結論として、ダークトライアドの特性に属する人らは、一般的に好ましく思われていない薬物による前向きな姿勢を示したという結果になりました。


Mayor, E., Daehne, M. & Bianchi, R. The Dark Triad of personality and attitudes toward cognitive enhancement. BMC Psychol 8, 119 (2020). https://doi.org/10.1186/s40359-020-00486-2


まとめ 

はい、ダークトライアドの傾向にある人は、倫理的に望ましくない、生理学的にリスクがあると分かっている薬物を使用することによって得られる「利益」の方を好ましく思うといった研究結果になっていました。特にマキャベリズムと言われるスケールが高い人はその傾向にあるようなので、思わしくない薬物を肯定する人らはこれに属している可能性も否定できません。

よって、この研究文面内に、ダークトライアドに属するのかどうか?ということを調査するための質問がありましたので、皆さんも答えてみてください。

※厳密には多数のスケールから導き出すものであるため、以下のものに当てはまるからそうであるとは言い切れませんが、そういう気質はあるのかもしれません。


マキャヴェリズム

Q.私は自分の道を開くために他人を操作する傾向があります。

Q.私は自分の道を開くために欺瞞、または嘘をつきます。

Q.私は自分の道を開くためにお世辞を使用しています。

Q.私は自分の目的に向かって他人を搾取する傾向があります。


精神病質

Q.私は後悔しても、足りないと思う傾向があります。

Q.私は道徳や自分の行動の道徳にあまり関心がない傾向にあります。

Q.私は無神経、または鈍感になる傾向があります。

Q.私は皮肉な傾向があります。


ナルシシズム

Q.私は他の人に賞賛してもらいたい傾向があります。

Q.私は他の人に注意を向けてもらいたい傾向があります。

Q.私は名声や地位を求める傾向があります。

Q.私は他人からの特別な恩恵を期待する傾向があります。


如何でしょうか?非倫理的選択・行動を好む、リスクていくを伴う、職場での手抜きなどと関連してくるダークトライアドの特性ですが、当てはまるとどれぐらいヤバい人間であるのかが分かってしまうかと思います。

そんな人いる?と思う人もおられるかもしれませんが、少なからずの人はこれらの特性の1部を発揮してくれる場面があると思います。私個人としては、整骨院業界の人間はダークトライアド傾向にある人が多いとは思っています。

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