ケトジェニックダイエット
ケトジェニックダイエットは、高脂肪、低炭水化物のダイエットであり、栄養ケトーシス(NK)消費時にケトンの高生産をもたらします。ケトーシスは空腹時にも発生します。これは空腹時ケトーシス(FK)として知られています。最近、NKとFKの組み合わせ、NKのみが、減量管理およびてんかんの治療のためのリソースとして使用されています。
クロスオーバー研究のデザインは、
適度に座りがちな生活をし、3週間にわたってランダムに割り当てられた3種類の食事を摂取した11人の健康な参加者を対象としたものです。すべての参加者は、ランダム化されたバランスの取れた方法で食事を完了しました。
結果として、
分散分析によって示されたものは6日目の食事の統計的に有意な効果が、7日目のFKで見られました。
食事内容として、脂肪分のエネルギー摂取が79%,90%の食事の間に有意差はありません。さらに、食事とは無関係に安静時エネルギー消費量が多い被験者の有意に高いケトン蓄積能力、低いボディマス指数がFK中に観察されました。
Prabhakar, A., Quach, A., Zhang, H. et al. Acetone as biomarker for ketosis buildup capability - a study in healthy individuals under combined high fat and starvation diets. Nutr J 14, 41 (2015). https://doi.org/10.1186/s12937-015-0028-x
実験で行われたケトジェニック食
食事の内容
食事として、A,B,Cと用意されており、それぞれが総カロリーは1,900kcalで構成されております。
(A)脂肪:60,4g 糖:251,4g タンパク質:85,4g 食物繊維:24,3g
(B)脂肪:165,9g 糖:45,8g タンパク質:69g 食物繊維:46,9g
(C)脂肪:188,8g 糖:17g タンパク質:32,7g 食物繊維:9,7g
実験モデル
・フェーズ1
最初の5日間はA食に従いました。
・フェーズ2
被験者は、それぞれ週の6日目はA,B,Cとランダムに振り分けられました。
・フェーズ3
被験者は、週の7日目はノンカロリーの飲み物だけを許可する絶食に従いました。
まとめ
上述にある食生活を送る中で、週6日にA,B,Cと振り分けられ、7日目の呼気アセトン量を検出し、結果としては上述の内容の食事でもケトーシスの蓄積は確認されていました。よって、一般的には超低糖質状態にしないと呼気アセトン量が多くならないと言われてはいますが、この実験では体脂肪率、BMIの低い個人で有意になったという結果のみが得られています。
ケトジェニックダイエットを実践中、もしくは今から使用と思っている人はこの研究に採用された方法を実践してみても、結果が出る可能性はあるのかもしれません。
因みに11人中9人でケトーシスが増えていたとのことでしたので、少ないサンプル量ではあり、証拠の質としても高くはないですが1個人の推奨や学問的な理論よりも、分析された結果からこのようにあるものなので、ダイエットのヒントにはなるのかと思われます。
筆者は上述のC食を毎日やっていますが、実験中のケトーシス上昇量で言えばB食が増加量は高い結果も出ている個人もいたので、B食ぐらいのバランスを検討してみてはどうでしょうか。