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シンバイオティックヨーグルトを毎日食べたら胃腸は元気になる?変わらない?

Monday, April 26, 2021

栄養



 シンバイオティックヨーグルトと胃腸

プロバイオティクス、シンバイオティクス製品は健康に良いという広告で広く販売されていますが、これらの個人の潜在的な利点は殆ど研究されていません。この研究では、健康な成人のサンプルの胃腸(GI)機能に対するシンバイオティックヨーグルトの毎日の摂取の影響を調査しました。

研究は、

ランダム化クロスオーバー二重盲検試験で行われ、65人の健康な成人が200 g /日のヨーグルトを、プロバイオティクスと4gのイヌリンを加え、または加えずに摂取してもらいました。

参加者は治療前のGTT評価に基づき、短いGTT(STT、n = 50、≤32.7時間)長いGTT(LTT、n = 15、> 32.7時間)としてグループ化されました。

結果として、

胃腸通過時間などは、シンバイオティックとコントロールの間で違いはなく、グループ内で介入前から変化しませんでした。胃腸症状の評価に変化はなく、両方のヨーグルトが十分に許容されたことを示しています。STTでは、エネルギー、脂肪、タンパク質の摂取量がシンバイオティックでベースラインから減少し、食物繊維の摂取量はシンバイオティックでの治療後の方が対照よりも高くありました。

LTTでは、シンバイオティックによるエネルギーと脂肪の摂取量の減少は有意ではなく、食物繊維の摂取量に違いはありませんでした。


Tulk, H.M.F., Blonski, D.C., Murch, L.A. et al. Daily consumption of a synbiotic yogurt decreases energy intake but does not improve gastrointestinal transit time: a double-blind, randomized, crossover study in healthy adults. Nutr J 12, 87 (2013). https://doi.org/10.1186/1475-2891-12-87


まとめ 

15日間、健常な人に対して摂取されたシンバイオティックヨーグルトは胃腸に対し影響を与えることはなかったが、相対的な1日の摂取量の減少には役に立ったという結果になっていました。

利点としては上述のようにありますが、胃腸に対する許容性があることから、害があるのかというとそうでもないという結果なため、この研究にもあった200gのヨーグルトに4gのイヌリンとプロバイオティクスを加えたものは、摂取される食物繊維量や食事量の調節にも役に立つ可能性があるとはされています。

健康ではない胃腸状態の人を対象にした結果ではないため、それらに障害が起きている時にはまた結果が変わってくるものだと思っていてください。

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