KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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ファスティングで起きる運動機能への負の影響

Monday, April 26, 2021

ダイエット



 絶食による身体的影響

紹介する研究では、若い健康な女性の身体的バランスに対する食事療法の絶食の影響を調べたものになります。

この研究は、

2週間のクロスオーバー研究デザインを使用し、22人の若い健康な女性(年齢= 22±1.5)を対象に実施されました。参加者は、絶食試験の前の12時間は食べ物や飲み物の摂取を控え、非絶食試験では通常の食事を維持するように求められました。

結果として、

絶食により、機能的到達範囲が大幅に低下し(p <0.01)、両眼を開いた状態で片肢の姿勢でバランスをとる能力が、優勢な脚と非優勢な脚の両方で(それぞれ、p <0.01とp <0.01)となり、身体的バランスが乱れる結果となりました。


Johnson, S., Leck, K. The effects of dietary fasting on physical balance among healthy young women. Nutr J 9, 18 (2010). https://doi.org/10.1186/1475-2891-9-18


まとめ 

研究は、釣り合いのとれた健康状況の女性を対象に、絶食12時間でどのぐらい身体的に影響があるのかを調査したものとなります。評価は開眼、閉眼での片脚起立バランスなどによるものなので、他の条件ではどうなのか?という疑問もありますが、絶食状態にあるとバランス能力は低下し、通常よりもバランスを修正する機能を大きく使うこともわかりました。

ファスティングが流行っていたりしますが、解毒がどうなのかとかは言いませんが、有利な面もあるということは、身体的にこういったことも起こるということを知りながら実践した方が良いと思われます。

研究自体は小規模ですが、研究デザインから結果がそこそこ信頼できるのかと思う点でも、スポーツや活動に支障が出ると困る人は12時間の絶食は避けるか調節するかで、転倒したりしないようにしてみましょう。

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