健康面の相違が離婚する可能性を上げる
健康状態の悪さや健康に関する行動は離婚に関連していることが示唆されています。この研究では、夫と妻の間の6つの健康指標と健康行動が離婚に前向きに関連している程度、およびこれらの要因の配偶者の類似性が夫婦の解散のリスクの低下に関連しているかどうかを調査する目的で実験され、配偶者の類似性がカップルの適応プロセスに役立ち、リスクを減らす可能性があります。
データは、
一般的な母集団のサンプル(19,827組のカップル)と、夫婦の解散に関する15年間の追跡データから以下の特徴が調査されました。
・主観的健康状態の悪さ
・肥満
・大量飲酒
・精神的苦痛
・運動不足
・喫煙
夫と妻の間のこれらの特徴とその後の離婚との関連は、コックス比例ハザード回帰分析で調査されました。
結果として、
肥満を除いた特徴は、夫婦の離婚と関連していることがわかりました。さらに、これらの4つの特徴(大量飲酒、精神的苦痛、運動なし、喫煙)の配偶者の類似性は、夫と妻の主な影響を組み合わせたものと比較して、離婚のリスクを減らすことがわかりました。
それにもかかわらず、これらの健康問題に一致するカップルは、これらの特徴のないカップルよりも離婚のリスクが依然として高いこともわかりました。
結論として、
健康に関する意識と行動が似通っているカップルは、そうでないカップルよりも離婚するリスクが低くなることがわかりました。したがって、これらの相違はストレッサーと見なされる可能性があり、健康の不一致の仮説を支持することになりました。
この研究は、互いに類似している人が一緒にいる可能性が高いことを示しており、パートナー同士で健康に関することを調和させることは、離婚防止の目標となる可能性があります。
Torvik, F.A., Gustavson, K., Røysamb, E. et al. Health, health behaviors, and health dissimilarities predict divorce: results from the HUNT study. BMC Psychol 3, 13 (2015). https://doi.org/10.1186/s40359-015-0072-5
まとめ
健康に関したことが共通しているカップルや夫婦は離散する可能性が低い、という結果の研究となりました。つまりは健康に対しての意識が似通った人をパートナーとして迎えることが今後の関係性を予想できる可能性があります。
人格、人種、体型といったものの共通点を探すとなると、差別意識が生まれたり、思い込みでパートナーとなり得る人を逃す可能性がありますが、飲酒、喫煙、運動習慣、健康状態などの共通点が多い人は互いの関係をストレスと捉える可能性が低いかもしれません。
こういったことは、今までの信念を共有するといったことを、さらにわかりやすくしているものなので、そういった習慣が好きな人同士が一緒にいる方が楽なのかもしれません。