医療従事者の怪我や水飛沫への暴露を防ぐ方法
医療従事者は患者にケアを提供しているときに、鋭利な怪我をしたり、血液やその他の体液が飛散したりするリスクがあり、感染症を発症するリスクがあります。このレビューは、そのような傷害の予防のための介入、こういった傷害の発生を減らすための教育、訓練介入の有効性を調査するシリーズの一部です。複数のデータベースを包括的に検索して、鋭利物や飛沫への曝露を防ぐための教育的介入を利用したランダム化および非ランダム化研究を見つけました。
研究は、
計7つの研究がこのレビューされ、1つのクラスターRCT、3つの対照臨床試験、3つの中断された時系列、教育プレゼンテーション、インタラクティブなデモンストレーション、マーケティングツールの組み合わせを利用した2つを除いてすべての調査が含まれていました。
バイアスのリスクは、含まれている7つの研究すべてで高く、最近発表された1つの研究だけが、クラスターランダム化試験の好ましい研究デザインを適用しました。
結果として、
医療従事者に対する教育と訓練の介入は、鋭利な怪我の割合のわずかな減少につながる可能性があり、教育は鋭い怪我に関連する知識と行動の短期的な改善を生み出す可能性があります。
Cheetham S, Ngo HTT, Liira J, Liira H. Education and training for preventing sharps injuries and splash exposures in healthcare workers. Cochrane Database of Systematic Reviews 2021, Issue 4. Art. No.: CD012060. DOI: 10.1002/14651858.CD012060.pub2.
まとめ
鋭利な怪我ということに関しては、教育介入から2ヶ月で効果が見られたとの証拠がありますが、飛沫に対する暴露についてはこういった介入については変化が見られないとのことでした。
このレビューでは、鋭利な怪我に対する対処法があることを知るべきであり、実践されるべきではあるとされていますが、具体的な方法については明記がないため、そういったプログラムを探さねばなりません。そして、昨今起きているパンデミックなどの飛沫を防御することの困難さも認識できる研究内容とはなっていました。