KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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風邪に対する抗生物質投与の研究結果

Friday, April 30, 2021

感染症

風邪と抗生物質

参考にした研究の結論によれば、「風邪の時に抗生物質を投与すると治癒時間が短縮される」と述べられています。

少し詳しく、

・喉の痛みを訴える患者らの12,835例と27の試験を含めたものをレビューしたもの

・抗生物質の投与で、喉の痛みや発熱を訴える患者の人数や日数が約半分となる結果が報告され、これらの違いは発症後3日目に確認されることが多かったようです。
また、3日目に喉の痛みを予防する治療を受けるのに必要な数(NNTB)は6未満とのこと。

非化膿性合併症については、急性糸球体腎炎から保護する目的で投与されたが確証となることが少ないとのこと。
いくつかの研究によれば、投与により急性リウマチ熱を3分の2以上減少させることが明らかになっています。

そして、抗生物質投与により14日以内の急性中耳炎の発生率を低下させるという結果も報告されています。
急性副鼻腔炎に関しては、プラセボと比較して2ヶ月以内に症状が治まることが報告されています。
スピンクスA、Glasziou PP、デルマーCB。喉の痛みのための抗生物質。系統的レビューのコクランデータベース2013年第11号。番号:CD000023。DOI:10.1002 / 14651858.CD000023.pub4。

まとめ

治療で使われる抗生物質には、症状を軽減させたりといった結果が報告された研究結果となりました。

あくまでも、自然治癒できるものを投薬により時間を僅かに短縮できる可能性、ということでしたので必要に応じて使用していきたいものです。

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