KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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風邪を引いた時に、部屋を加湿しても意味がない?という研究結果

Thursday, April 29, 2021

感染症


風邪と室内の加湿

参考にした研究の結論によれば、「風邪の治療に加湿が役に立つ証拠はない」と述べられています。

少し詳しく、

・計387人の参加者を含む6つの試験をレビュー
固定効果分析で効果の証拠が示されたが、変量効果分析では結果に有意差は見られなかった。(OR 0.22)
どちらの形式の分析を使用することについても議論があるようです。
また、臨床症状スコアの悪化を示す研究は含まれていません。
この中の、アメリカで行われた研究では、炎症などを起こした鼻の抵抗具合を調査し、ある研究では、鼻腔洗浄液中のウイルス排出を調査したところ、介入群とプラセボ群の間に有意差は見られなかったようです。(OR 0.47)

・治療に対する主観的反応から判断されたものによれば、加湿群では症状の解消を報告している参加者数は有意に少なかったとのこと。(OR 0.58) 

そして、加湿された環境のさまざまな影響は、結果として不均一性があるため、これらの証拠の質は低いものと評価されています。
シンM、シンM、Jaiswal N、ChauhanA。一般的な風邪のため、加熱された、加湿された空気。系統的レビューのコクランデータベース2017、第8号。番号:CD001728。DOI:10.1002 / 14651858.CD001728.pub6。

まとめ

風邪を患った時には、室内を乾燥させないように加湿しましょう、ということを何かしらの情報源で耳にしたことがあるかと思われますが、そのことに関しては科学的根拠を証明できる効果ではないと示されていたものです。

空間系の機器やら何やらは、実験環境と実際の使用環境が異なるため、証明されている効果がその通りに期待されるとは限らないことも多くあります。

まぁ、害はないようなので止めはしませんが。

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