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暑くて乾燥している気候の競技前、ウォーミングアップ15分以上やっても意味がないって研究

Thursday, April 8, 2021

運動

 

暑い季節とウォーミングアップ

紹介する研究では、ウォーミングアップに対してサッカー時の体温調節、筋肉の出力、疲労、暑く乾燥した気候(〜30°C; 〜18%RH)といった影響に関するデータの欠如に対処するものとなっています。

11人のアマチュアサッカー選手が

クロスオーバーランダム化研究に参加し、MAVの70%で3回のWU期間(の後、異なる日にBangsbo反復スプリントテストを受けました。

ピークパワー(PP)、平均パワー(MP)、疲労指数(FI)を記録し、分析し、同様に心拍数(HR)、鼓膜温度(T tym)、平均体温(MBT)、および知覚された運動の評価(RPE)が各セッション中に記録されました。

結果として、

反復測定ANOVAは、WU10、WU20と比較してWU15後にMPが改善したことを示しましたそれにもかかわらず、すべてのWU期間の後、PPへの有意な影響は記録されませんでした。

RSA中のFIは、WU15、WU10と比較してWU20後に増加しました。 WU10の期間と比較して、WU15、WU20の後に高いRPE値が記録され、二元配置分散分析はWU10と比較してWU15、WU20の後に高いΔTtymおよびΔMBT値を示しました。

結論として、ウォーミングアップの時間は20分以上やっても筋出力が向上することはなく、平均的なパフォーマンスを出すためには10分以上やることが望ましいが、時間の経過と共に疲労感が増大していた、という結果になりました。

これは気温が30℃での環境下における状況であるため、気温条件が異なれば結果は変わりますが、日本における夏の環境はこれよりも高い気温となるため、ウォーミングアップは慎重に行うべきである。

Frikha, M., Chaâri, N., Said, N.B. et al. Warm-up durations in a hot-dry climate affect thermoregulation, mean power-output and fatigue, but not peak power in specific soccer repeated-sprint ability. BMC Sports Sci Med Rehabil 12, 76 (2020). https://doi.org/10.1186/s13102-020-00221-9


まとめ 

この研究からは、高温乾燥した状況下において、15分以上ウォーミングアップしても利点がない、ということが示された研究結果となりました。状況が固定されているため、実際に活用するとなれば、難しい判断をしなければなりませんが、15分以上の設定をする理由がないため、ある程度の指標を得られる、という点では活用しやすいものと考えられます。

あるあるなのですが、学生の試合帯同などで数回参加したことがありますが、全体的なウォーミングアップに加え、個別にウォーミングアップしたりしているので、そういった慣習があるのかは知りませんが、大人はスポーツパフォーマンスしか考えていなくて、個人の体力が減少しているなどのデメリットは考慮していないことが多かったです。

水飲めば何とかなる、とか考えている脳筋の人もいたりするので、他人の子供を預かってスポーツ競技をする以上、競技に勝ちたいのであれば、こういった細かい部分にも目を向けるべきなのかと。

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