今回は医療現場にもあるLGBT問題について
皆さんはLGBTに関わっていますか?
他人ごとのように思う方によっては無関心たる内容になるのですが、私のように男ながらにキラキラしているものが好きで、女性が好みそうな髪型やネイルなどに興味がある人にとっては大事なことだったりします。
医療現場においてLGBT?となるかもしれませんが、医療というサービスを提供している以上で、密接に人と関わる行為がある業務を行っている医療従事者にとっては重要な問題を教えてくれる研究内容を紹介します。
研究の内容
結論から言った方が早いので、どんな内容だったかと言いますと、LGBTの方々は理学療法に対して何らかの嫌悪感を抱くことがあった、とのこと。
嫌悪感を抱く理由として、
・理学療法中の身体への接触や衣類の着脱
・LGBTに対する偏見
といったことが挙げられていました。
研究は、
オーストラリアで行われており、118名に参加してもらい全員が理学療法の経験がある人でした。アンケートにより以下のテーマについて検証したものです。
・セクシュアリティや性別のアイデンティティ
・身体に近づく、接触、脱衣、または観察などによる不快感
・顕在的および暗黙的な差別
・トランスジェンダー特有の健康問題についての知識の欠如
結論として、
理学療法士による誤った仮定、不快感、明示的および黙示的な差別、および健康上のニーズに固有の知識の欠如など、理学療法を受ける際に問題を経験する可能性があります。肯定的な発見と参加者が提案した変更案は、教育的および臨床的な設定にわたってLGBTの人々のための理学療法を改善する方法が提案されました。
Megan H Ross Jenny Setchell
まとめ
理学療法を受ける時にLGBTに対する偏見や、身体的な性による扱いなどに嫌悪感を感じたことがある、という意見がはっきりとわかった研究結果になっています。
しっかりと理解してしまえば、問題のない対処が出来ることも提案されていますので、偏見を持っている医療従事者はすぐに理解するための勉強をした方が良いと思います。
そもそも何故偏見が?ということについては、心理学上では自分とは違う集団にいる人に対して、脅威と感じることから偏見を抱くようです。
この偏見は、コミュニティにいる自分を守るために行われる行動みたいなものだそうなので、本当に偏見をなくすこととすれば、理解を深めることが重要かと思われます。
相手を知れば、偏見を抱かず済みますので、視聴率欲しさに番組を作っているメディアの方には酷かと思いますが、偏向報道のないLGBTについて発信しつづけることをして欲しいものです。