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Different weekly frequencies of Pilates did not accelerate pain improvement in patients with chronic low back pain【腰痛とピラティスに通う頻度】

Monday, March 1, 2021

腰痛



 今回は腰痛とピラティスの頻度について

腰痛を解決するためにピラティスを!といってやっている人もいるかもしれませんが、通い頻度はどのぐらいにしていますか?

各研究結果を見ている私からしても、どれぐらいの頻度で、という確定的な話をあまり見かけないので、参考になる研究がありましたので紹介します。

この研究結果からは、どのぐらいの頻度でピラティスに通うのかを判断するためには、丁度よいものとなるはずです。

研究の内容

ピラティスの頻度が非特異的な慢性腰痛の患者の痛みの軽減を30%、50%、100%と、増加した状態になるのか?ということと、改善するために要する期間は?ということを分析した研究となります。

222人の患者を対象に、ランダム化された3つのグループに分けました。

・グループ1は週に1回
・グループ2は週に2回
・グループ3は週に3回

といった形で振り分け、すべてのグループは6週間ピラティスを受講しました。

痛みの強さを評価するために、数値評価尺度を使用して、各介入セッションの前後に毎日測定されました。


分析によると、すべてのピラティスグループが同様の変化において痛みの軽減を示していました。

これらの比較から、ピラティスを受講する頻度に違いはないのかもしれません。

介入開始から最初の週の後、ピラティスグループ3の患者の44.6%が完全な痛みの改善を示し、続いてピラティスグループ2の患者の37.8%、ピラティスグループ1の患者の29.7%が改善したことを報告しました。

以降、71.6%(ピラティスグループ1)、77%(ピラティスグループ2)、および78.4%(ピラティスグループ3)の患者が症状の完全な改善を報告しました。


対象となった参加者として、

・女性
・BMIが高め
・非喫煙者
・既婚者

といった特徴があります。

条件によっては、結果が異なるかもしれませんね。

まとめ

今回の結論では、ピラティスを受ける頻度を多くすると腰痛の軽減する速度は変わらない、ということでした。

頻度に関しては、自分が通える範囲で設定することが良いのかもしれませんが、研究デザインから以下のような考察もされます。


1回に掛かるピラティスの時間を延ばした場合、異性になると、起因する疾患がある腰痛といった条件が異なるとこの結論は当てはまらないのか?それとも同様の結果なのか?

これらの答えを出すためには、自分で試すしかありません。


少なくとも、ピラティス教室側の人から設定される頻度に関しては、根拠性がないのかもしれません、という可能性が出てきました。


Silva MLD, Miyamoto GC, Franco KFM, Franco YRDS, Cabral CMN. Different weekly frequencies of Pilates did not accelerate pain improvement in patients with chronic low back pain. Braz J Phys Ther. 2020;24(3):287-292. doi:10.1016/j.bjpt.2019.05.001

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