今回は経済危機から自分を守る心理学について
皆さんは経済危機に陥った場合どうしますか?
そういわれても経済危機になったことが無いからわからない、という人もいると思いますし、現状が危機だから・・・という人もいるかもしれません。
紹介する文献では、経済危機による精神的な被害に対する対策が提案されていました。
多少は役に立つと思われますので、ご参考までに。
内容
経済的に不幸になる要因として、
・離職
・借金
・社会の経済危機
といった事象が挙げられます。
こういったことに関しては、それぞれに対策もあれば、個人の力だけではどうしようもない問題もあります。
こういったことから予想される精神的な影響は、創造性と柔軟性によって軽減されることがあります。
精神的な悪影響の大きさを和らげることができるいくつかのメカニズムには、財政的および心理的対処戦略および文化変容といったことが挙げられます。
さらに、経済的対処に関しては、より安価な食料を購入する、自家製の食料の割合を増やすなど、食生活の安定を維持する効果的な行動戦略を採用した低所得のロシア家族の例を、Doreは唱えました。
加えて、心理的な対処戦略が重要であり、ロシアのパネルデータに基づいて、Grahamらは、幸福感というものは、収入だけでなく健康にも影響を与えることを指摘しています。
対照的に、心理的な要因により、すべての原因や経済危機に関連して観察原因別死亡率の増加を媒介することができます。
ストレスやうつ病のレベルの増加は、経済危機の期間中に観察された超過死亡の重要な間接的な原因であることが判明しています。
Liemらはアジア系アメリカ人の文化変容と感情について研究しています。
文化的な先住民や初心者による同様の状況への明瞭化、影響媒介反応が誤解を招く場合、感情生活は文化変容の過程で重大な変化を経験する可能性があり、対人関係の相互作用の容易さが損なわれる可能性があります。
人生の出会いに関連する文化的に媒介された感情的な意味は、容易に認識されたり、はっきりと示されたりしないので、対人関係の文脈で対立するとき、特に問題となる苦痛の原因となるかもしれません。
Van Hal G.心理的幸福に対する経済危機の真のコスト:レビュー。Psychol Res Behav Manag。2015年、8:17–25。発行2015年1月9日doi:10.2147 / PRBM.S44732
まとめ
この内容からは、経済的な影響により、精神的な健康が害され、さらに身体的な健康も害されることが示唆される内容となっていました。
言われなくてもわかってるよ、って内容ではありましたね。
こういった危機に対して、行われるべき行動や、考えるべき戦略はそれぞれにありますが、大切なのは「創造性」と「柔軟性」であることが役に立つ内容でした。
現社会において、成功者と言える人らは最初から大成功していたのか?というとそうでもなく、幾度かの危機を乗り越え今に至っているようです。
よく言われているピンチはチャンス的なものなのでしょうね。
何をどう組み合わせるのか?ということにより、人々から支持され、社会的な成功を納めることは、既存の縛りにない創造性と柔軟性により生み出されたアイデアによるものなのかもしれません。
足の引っ張り合いしかないこの国ではどうなるのかは知りませんが、こういった薄っぺらい内容でも使える言葉があっただけでも収穫でした。