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神経症的傾向の人が慢性疲労症候群になりやすいって話の研究結果

Wednesday, March 24, 2021

心理学

 

今回は慢性疲労症候群になりやすい性格について

皆さんは自分の性格を知っていますか?

いきなり占い的なモノ言いですが、自分のことを把握している、ということは精神的な健康面においても重要な役割となってきますので、知らないって人や、何となくこれ?って人は自分の性格を把握してみてください。

心理学では最も使われている確認方法として、ビッグファイブテスト、というものが使用されていますので、各種研究を参考にしている人にとっては役にたつチェック方法であるとも言えます。

紹介する研究では、性格特性と慢性疲労症候群の関係性について調査されていたものになります。

当てはまる人は、何らかの対策を講じて頂きたい内容となっています。

研究の内容

試験参加者は、2004年9月と2005年7月の間に行わグルジアの首都圏都市と農村の集団におけるunwellnessの調査でした

この調査では、ランダムな数字ダイヤルを使用して、約3,000の大都市の世帯、約4,000の都市の住居、および農村地域の約5,000の住居をスクリーニングしました。

18〜59歳の5,623人が詳細な電話インタビューを受け、それぞれ56、67、71%の回答率で、「元気」、「体調不良」、「体調不良」と識別されました。

詳細な電話インタビューでの回答に基づいて、1日間の臨床評価に入る対象は、
(1)慢性疲労症候群(CFS)
(2)慢性的不調

と分類されていました。

CFSグループの基準に合う人のうち、469人のボランティアが詳細な電話インタビューに基づく臨床評価に適格であり、292人(62%)が臨床評価を完了した。

対象となる年齢(±3歳)、性別、人種/民族および地理的層についてCFSの対象と一致したことに基づいて、481人が参加するように招待され、223人(46%)が臨床評価を完了していました。

慢性の体調不良(6ヶ月以上にわたりCFSを規定する4つの最も一般的な症状(疲労、認知障害、さわやかな睡眠、および筋肉痛または関節痛)のうちの少なくとも1つを有する)のうち、505人が無作為に選択された。

その後のUM、ジョーンズJF、リンJM、マロニーE、リーブスWC、ハイムC.パーソナリティの特徴と慢性疲労症候群における人格障害:集団ベースの研究。Psychother Psychosom2010年; 79(5):312−318。土井:10.1159 / 000319312

結論として、

慢性疲労症候群に該当しやすい性格として、強迫性人格障害と診断されている人と、完璧主義者の傾向が高い人が症状を引き起こす可能性が高いことがわかりました。

上述にあったビッグファイブテストでは、これら2つの特徴がわかるわけではありませんが、神経症の特性が高い人はこれに当てはまっていると考えてください。


まとめ

多少、結論を鵜呑みに出来ない点として、

・慢性疲労症候群の診断基準に達する人がいなかった
→あくまでも慢性疲労症候群「の様である」と捉えてください。

・これらが当てはまる性格特性の人が現状では問題がなくとも、慢性疲労症候群の罹患リスクが高いのか?という相関関係については不明。

といったことがあります。

しかし、神経症的傾向の人で、完璧主義者であり、強迫性人格障害とまでわかっていれば、慢性疲労症候群になっている可能性はあるのかもしれません。


性格特性については、後天的にも変化があるとはされていますが、無理な変化により違和感やアイデンティティの喪失感を感じるぐらいでしたら、疲労などに対する対策を講じた方が建設的であると思われます。

原因を!と思われるかもしれませんが、原因が自分の性格にあるものなので、自身の人格否定にもなる可能性があります。


人格を否定されて嬉しい人なんていませんので、慢性疲労症候群であったとして、どのような方法で対策を出来るのか?ということを考えてみては如何でしょうか?

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