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本当に足りないとこんなことになる、亜鉛欠乏症の基本知識について

Friday, March 5, 2021

栄養


 

今回は亜鉛について

皆さんは亜鉛と聞くと何を思い浮かべますか?

欠乏症になると体の異常やら、補うと良い健康効果を得られる期待などする亜鉛です。

そんな亜鉛に関して、欠乏しやすい状況とは?欠乏している時の症状は?ということを知って頂くだけでも良いのでご覧ください。


亜鉛欠乏症になるリスクの高い人


・消化器疾患や胃腸手術を行った人

単に栄養素の吸収が阻害されやすい状況下にあると、亜鉛も欠乏しやすいということになります。

慢性的な下痢症状を持つ人も、亜鉛欠乏を起こしやすい状況になっていると考えられるため、心配な人は消化器内科などに受診し適切な診断を受ける必要があります。

・ベジタリアン

菜食主義者の食生活になると、そうでない食環境と同様の亜鉛を摂るためには通常よりも50%増しで亜鉛を摂取する必要があるとされています。

発酵させている穀物を摂ることが亜鉛の摂取を増やすヒントになるようなので、意識を変えて食生活を見直してみる必要もあるかもしれません。

・妊娠中、授乳中の女性

胎児が亜鉛を要求するため、妊娠中や授乳中の女性は不足しがちになるようです。

また、授乳中の子供で7~12ヶ月の月齢で、母乳のみの子供も亜鉛不足になりやすいそうです。
よって食品や亜鉛を含む調整剤などで補給することが望ましいとのこと。

・アルコール依存症

腸吸収が悪くなりやすい状況になるアルコール依存症になると、吸収だけではなく尿中の排泄が増加してしまうため、30~50%のアルコール依存症の人は亜鉛欠乏症である、とのデータもあります。

お酒は万病の薬とか言っている人は、そういうことになっている可能性もあるということ。

欠乏していると起きる健康状況

・成長遅延

・食欲不振

・免疫機能不全

一般的にはこれらの障害が起きてきますが、深刻になってくると脱毛、下痢、性機能低下、眼や皮膚の病変、体重減少、創傷治癒遅延、味覚異常、精神的無気力などが起きてくることもあります。

亜鉛欠乏=味覚異常と認知されている現状もありますが、そうなっているときは欠乏状態はとても深刻な状況になっている可能性があります。

まとめ

体の様々な不調は栄養素が不足しているからだ、と刷り込みを与えてくるメディアなどの影響で、過剰に亜鉛摂取をしてしまうケースも少なくはないようです。

そういう不安のある人は、日常生活において食している内容を書き出し、栄養管理が出来る専門家に相談してみて変更出来るところから実践してみてください。

サプリメントなどで補うということは安直であり、簡単に出来る解決法のようにも思えますが、実際は根本的な解決になっていないこともあるため、もう少し思考が必要になってきます。

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