今回は失敗する勉強法について
皆さんは勉強方法にこだわりがありますか?
ノートの取り方1つにも、こういった方法がいい!と信じてやっている人は少なくはなく、また勉強することに自信のない人は変わった勉強方法を求めていたりします。
そんな勉強方法の中に、心理学上で失敗しやすい考え方がある、という研究がありました。
研究の内容
これらの参加者には、学習スタイルに信仰心をもつ「本質主義者」と、学習スタイルに疑問を抱くような柔軟な考えをもつ「非質主義者」に分けることが出来ました。
この研究によると、人は学習スタイルというものが出生時点で決められているものでありながらも、それを無視し伝統的、または神話的な学習スタイルに時間やお金を浪費する傾向にあり、それを好んでいるようにも思えるということでした。
研究の対象者にアンケートを実施したところ、
・本質主義者は、学習スタイルは伝統的なものを採用するべきであり、それは年齢にも左右されないものであると考えている。
・非質主義者からは、学習スタイルは柔軟性をもつものであり、順応性や環境に応じて変化させていくものと考えている。
という答えが得られました。
という答えが得られました。
これらの結果を心理的に分析したNancekivell氏によると、
本質主義者は強い信念を持っている反面、異なる事実を突きつけられてもそれらに対応することは困難を示す傾向にあるのかもしれない。
また別の研究による結果では、様々な学習スタイルがあるのにも関わらず、教育者は一貫した学習スタイルを提供することによって、全体的な学習レベルが低下する恐れがあることもわかりました。
Nancekivell氏のコメントで、
人々は学習スタイルの魅力を感じるポイントは、大衆の行動と一致するスタイルが好まれるようです。
さらに、学習スタイルを選択することもでき、根拠の高い情報を選択するということもできます。
とのことでした。
まとめ
学習スタイルにおいて、本質主義者、非質主義者と分けることができ、どのような特徴があるのかが示されている研究となっていました。
どのようにスタイルを特定させるのか?までは記述されていませんでしたが、なんとなしに自分がどちらのスタイルなのかはわかっているのかもしれません。
・自分が信じる方法を実践し続ける、曲げない。
・人から言われて方法を鵜呑みにしてやり続ける。
といった傾向にある人は本質主義者だと思われます。
非質主義者の人は、上記2つに対しては、実践してみるけど疑問を感じたら変化させると考えられます。
どんな方法でもやってみることは大切ですが、結果が出ていなくてもやり続けたり、最初から否定したりする人は本質主義者の傾向があり、学習成果として結果はついてこないのかもしれません。
スタイルは遺伝的に決定されているようですが、研究者によると変更することもできるとのこと。
このことに関しては、他人にあーだこーだ言われて変えることは出来ないので、自分で疑問を感じれるのかが学習の成功のきっかけになるのかもしれません。