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皮膚の白斑の正体

Wednesday, March 31, 2021

皮膚

 

肌の白斑の正体

肌は、他人が貴方を見るときに初めに目につく場所です。数人の人は肌の色に白斑があることに気づくこともあるのかもしれません。



白斑は

伝染性のものではなく、自己免疫疾患による影響と考えられています。体の免疫系が誤って体自身の細胞を攻撃して破壊されている結果起きている状態です。

通常、人の免疫システムは体を細菌などから守る役割がありますが、免疫細胞が皮膚の色を作り出す細胞(メラノサイト)を殺した際に白斑が出てきます。

時折、白斑は髪が白くなる原因にもなり、白斑のある人は目や耳に炎症を起こすこともあります。体のこれらの部分にはメラノサイトが含まれてるからです。


白斑の診断は、

斑点を白亜に見えるようにする特別な光を用いて診断します。また、色素細胞を探すために皮膚サンプルを採取することもあります。

白斑により疼痛が出るということはないと言われていますが、マサチューセッツ大学の皮膚専門家であるジョン・ハリス博士は、白斑により痒みを訴える人もいると言います。

また、一部の人は白斑により苦しむことがあります。それは外見への懸念や、低い自尊心、または貧弱なイメージを自分自身に抱くことがあるからです。

「白斑は、隠れることができない体の部分を含む傾向があるため、生活の質の低下を引き起こす可能性があります」

とハリスは言います。


幾つかの治療法では、

病気の悪化を遅らせるか、止めることを目的とし、肌の色を元に戻すことを目的とする人もいます。しかし、この治療には時間が掛かることもあります。

治療法には、UVB光線療法と呼ばれる一種の光線療法が一般的に使用されています。それは皮膚の色素細胞を再成長させることを促進する目的で照射されています。

光線療法は、手に対しては良い成果が出にくく、顔は成果が出やすいとも言われています。

また、一部の人に対しては免疫系を抑制する薬が必要となることもあります。これは、スキンクリーム、または錠剤として処方されています。

さらに治療を中止すると白斑は戻ると言われているため、ハリス博士のチームは免疫系がメラノサイトを「忘れる」ようにする方法を探しています。これは免疫系が攻撃することを防ぐことを期待されています。

免疫システムを抑制する薬は、

「家の電源を切って寝室の電気を消すようなものです」

「私たちは、より標的を絞った治療法を作りたいと思っています。」

とハリス博士は言います。


白斑を拡げない、防ぐためには、

・紫外線から肌を保護する
・刺激性のある化学物質に触れないようにする
・白斑部分を隠すコスメを使う(医師に相談してから)


まとめ

白斑が出来る原因として、自己免疫系のトラブルにより起こるものとして発表されている情報となりました。自己免疫のトラブルなため根本的な治療法が摸索されている段階だそうですが、皮膚を守るためのUVケアを怠らないようにする必要はあると思われます。

皮膚を見返してみて、白斑が出来ている時は自己免疫の異常が起きているのかもしれないので、皮膚科などの受診から対処を始めることが推奨されていました。


Ruxolitinib cream for treatment of vitiligo: a randomised, controlled, phase 2 trial. Rosmarin D, Pandya AG, Lebwohl M, Grimes P, Hamzavi I, Gottlieb AB, Butler K, Kuo F, Sun K, Ji T, Howell MD, Harris JE. Lancet. 2020 Jul 11;396(10244):110-120. doi: 10.1016/S0140-6736(20)30609-7. PMID: 32653055.

Antibody blockade of IL-15 signaling has the potential to durably reverse vitiligo. Richmond JM, Strassner JP, Zapata L Jr, Garg M, Riding RL, Refat MA, Fan X, Azzolino V, Tovar-Garza A, Tsurushita N, Pandya AG, Tso JY, Harris JESci Transl Med. 2018 Jul 18;10(450):eaam7710. doi: 10.1126/scitranslmed.aam7710. PMID: 30021889.

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