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心血管疾患のリスクを下げるために全粒穀物を摂取してみたけどって話

Wednesday, March 17, 2021

栄養



今回は食事と心疾患リスクについて 

皆さんは疾病予防のために、食生活に気を使いますか?

既に何かしらの病気を経験した人や、家族歴などがある人は気にしたりするのかもしれませんが、そうでない人は美味しいものを好きなだけ食べたりしていますか?


食生活が健康に影響することは小学生でも知っているぐらいなことですが、どんなものを食べていたら、何を食べていたら病気になるのかははっきりとしたことが言える食品は多くはありません。


健康にいい、という印象で販売されている食品で全粒穀物に分類されるものがありますが、これは未精製の小麦、米、とうもろこし、燕麦、オートミール、全粒小麦が挙げられるものになります。


こういった食品に関しては、極端に悪い印象はないと思われますが、ダイエットなどに関心がある人は避けたり、アレルギー性の疾患を持つ人にとっては避けなければならないときはあります。

そういったことがないと、これらの食品を食べ続けていても心疾患のリスクなどについては考えたりしないかと思われますが、リスクを下げることが出来るのか?って研究があります。

研究の内容

この研究の結論から言いますと、証拠不十分なため、リスク軽減効果がある、という証拠はありません。

研究は、

9件のRCT、1414人を対象に行われた研究をレビューしたものになっています。

これらの研究から、総コレステロールに関して全粒穀物群と対照群との間に差は見られなかった、とのこと。

介入期間が16週となっていたため、レビューアのコメントによれば、心血管疾患(心筋梗塞、不安定狭心症、冠動脈バイパス術、経皮経管冠動脈形成術、脳卒中)に対するリスクが軽減するという証拠が得られなかったとのこと。


別のコホート研究で、全粒穀物不足と心血管疾患で死亡する相関性が示されていたため、確認する目的で行われていたものでした。

バイアスの介入などもありますが、僅かな人で脂質や血圧に対して影響があった、という報告もあったようです。


まとめ

該当する食品が心血管疾患リスクを下げる、ということはわからない結果になっていました。

 研究モデルからこれらの根拠性は低くはないため、含まれる健康食品などを積極的に摂取する意味はないのかもしれません。


一般的な食品らに含まれているものでもありますので、意識してどうのこうのする必要はないのかと。


Kelly SAM、Hartley L、Loveman E、Colquitt JL、Jones HM、Al-Khudairy L、Clar C、GermanòR、Lun HR、Frost G、ReesK。心血管疾患の一次または二次予防のための全粒穀物。系統的レビューのコクランデータベース2017、第8号。番号:CD005051。DOI:10.1002 / 14651858.CD005051.pub3。

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