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This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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お口のケアは歯ブラシに歯間ブラシがいいよってお話

Wednesday, March 17, 2021

口腔外科

 

今回は虫歯を予防するためのケアのお話

皆さんは虫歯になったことがありますか?

多くの人が何等かの歯のトラブルを経験したことがあると思われますが、口腔ケアに関しては多くの人が関心を持つお話。

歯のトラブルについては、病気によるデメリットだけでなく、対人関係においてのエチケット面でも気になることが多いのではないでしょうか?


そういった口腔ケアに関して、歯ブラシだけでいけんの?

それとも歯間ブラシも使わなきゃいけないのか?という研究を紹介します。

研究の内容

35件のRCT、3929人の参加者を対象にレビューされましたが、盲目化することが困難であったため偏りのリスクが高く、バイアスの関与が低い研究はうち2件とされています。

・参加者の多くは低レベルの歯肉炎を患っている。

実験では、歯磨きに使われる歯ブラシに対して、

・フロス
・歯間ブラシ
・木製の洗浄スティック
・ゴム/エラストマーの歯間洗浄スティック
・口腔洗浄機

と使い、比較されていました。


結果として、

・歯磨き+フロス (SMD -0.58)
1か月で歯肉炎を減少させる可能性があるかも?

・歯磨き+歯間ブラシ (MD-0.53)
1か月で歯肉炎は減少したが、出血部位に差はないとのこと。
歯垢はしっかりとれていたようです。

・歯磨き+木製洗浄スティック (MD-0.25)
3か月で出血部位が減少する可能性が?

・歯磨き+ゴム/エラストマーの歯間洗浄スティック(MD-0.22)
1か月で歯垢が減らせたとのこと。

・歯磨き+口腔洗浄機 (MD-0.00)
1か月以上頑張っても、出血部位は減らないとのこと。


研究者のコメントとして、

歯ブラシに加えてフロスまたは歯間ブラシを使用することは、歯ブラシ単独よりも歯肉炎または歯垢、あるいはその両方を減らすことができます。
歯間ブラシはフロスより効果的かもしれません。

歯のクリーニングスティックと口腔洗浄剤の利用可能な証拠は限られており、矛盾しています。

結果は主に短期間で測定され、ほとんどの研究の参加者は低レベルのベースライン歯肉炎を持っていました。

全体的に見て、証拠は非常に確実性が低いものから非常に低いものであり、観察された効果の大きさは臨床的に重要ではないかもしれません。

今後の試験では、新たな歯周病分類に従って参加者の歯周状態を報告し、隣接歯間齲蝕および歯周炎を測定するのに十分な期間継続する必要があります。

まとめ

磨き残しを無くす、ということで歯ブラシに併用するデンタルケアを行っていくべき、ということが示唆されていました。

歯ブラシなどの性能差があるのかはわかりませんが、歯垢が取れるように頑張れば良いのかもしれません。

歯ブラシ+歯間ブラシはおススメですし、この研究からもある程度の信頼性はあるのかと。

ワージントンHV、マクドナルドL、ポクレポビックペリックT、サンブンチャックD、ジョンソンTM、イマイP、クラークソンJE。歯周病および虫歯を予防および管理するための、歯磨きに加えて歯間清掃装置の家庭での使用。系統的レビューのコクランデータベース2019年第4号。番号:CD012018。DOI:10.1002 / 14651858.CD012018.pub2。

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