今回はカイロプラクティックと脳卒中について
皆さんはカイロプラクティックを受けますか?
私がカイロプラクティックの専門ではないので、偏った意見になるかとは思われますが、少なくともカイロプラクティック医から施術は受けてみたいと思ったことはあります。
しかし、そうなるとアメリカに行かなければならないので道のりは遠いでしょうね。
そして、カイロプラクティックに関する効果には、様々な研究結果がありますが、一部疾患に対する適応であるように表記されているものもありますが、一言添えます。
施術者の熟練度により研究結果の再現はないこともある、ということ。
紹介する研究でも、脳卒中のリスクに関する研究がありますが、こういった結果があったとしても、施術者により再現性がないこともご承知の上でお読みください。
研究の内容
頸椎(首の骨)操作を受けたアメリカ人の高齢者は脳卒中のリスクが減少したという研究がありました。
別の観察研究によると、医療従事者が患者の元に訪問することと、頸椎操作と脳卒中の関係性について調査されていたものがありました。
別の観察研究によると、医療従事者が患者の元に訪問することと、頸椎操作と脳卒中の関係性について調査されていたものがありました。
その研究によれば、医療従事者が患者の元に訪ねるだけでも脳卒中のリスクは下がっていたようですので、カイロプラクティックを実践するべきなのかについては議論されていることになります。
新しく行われていた研究によれば、頸の痛みを治療するためにカイロプラクティック医を訪れた66~99歳の110万人を対象にしたものがありました。
2つのグループに振り分けられ、カイロプラクティック医かプライマリー医を訪れた後の初診診療後の脳卒中の発生、30日後まで追跡調査したものです。
結果として、両グループともに脳卒中の発生はかなり低くなったということでしたが、介入期間から証拠の質はあまり高くないようです。
研究によれば、カイロプラクティック医を訪問した患者の7日後を比較した場合、対象よりも発症リスクは低かったということです。(1000人あたり1.2対1.4)
しかし、30日後のフォローアップ時では、カイロプラクティック医を訪問した患者の方が発症リスクが高まっていました。(1000人あたり5.1対2.8)
Whedon JM、Song Y、Mackenzie TAなど。66〜99歳の首の痛みを伴うメディケアB受益者におけるカイロプラクティック脊椎操作後の脳卒中リスク。操作的および生理学的治療学のジャーナル。(リンクは外部) 2015; 38(2):93-101。
まとめ
研究によれば、脳卒中の発症リスクについては下がる場合もあるが、カイロプラクティックによる頸椎操作の有意性はない、という結果になっています。
このことに関しては、基本的に推奨されていない意見を見かけることの方が多いですが、一部カイロプラクティックを信仰しているような意見を持つ人もいます。
上述の研究のサンプル数を考えると、頸椎操作をしてまで予防する、という選択肢は優先されるべきではないと思います。
そして、技術云々を冒頭に書いていますが、技術の差でも予防効果に対して期待するべき結論かどうか?というとそういうことですよね。