植物性の低脂肪食と動物性の低炭水化物食の比較
2021年1月21日の発表された情報によると、低脂肪の野菜ベースの食事をしている人と、低炭水化物の肉食ベースの食事をしている人と比較して、1日の摂取カロリーは少ないが、インスリンと血糖値は高いことがわかりました。
国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)の研究者が主導しているこの研究では、カロリー摂取量、ホルモンレベル、体重などに対する2つの食事の効果を比較しました。
研究は、
糖尿病のない成人20人を対象とし、4週間連続して介入したものになります。
参加者の男性11名と女性9名は、野菜主体の低脂肪食、または動物性食の低炭水化物ダイエットのいずれかを2週間受け、その後すぐに代替食を2週間受けました。
低脂肪食には炭水化物が多く、低炭水化物食には脂肪分が多く含まれていました。
両方の食事は最小限に処理され、同じ量の炭水化物を含む野菜が含まれ、1日3食とおやつが与えられ好きなだけ食べることができる環境で行われた実験となります。
結果として、
低脂肪ダイエット食をしていた人は、低炭水化物ダイエット食を摂っている時よりも、1日あたり550から700カロリー少ないことが示されました。
しかし、カロリー摂取量に大きな違いがあるにもかかわらず、参加者は2つの食事の間で空腹、食事の楽しみ、または満腹感に違いはないと報告しました。
参加者は両方の食事療法で体重を減らしましたが、低脂肪の食事療法をしていた人だけが、体脂肪の大幅な減少につながりました。
介入食の内容
植物ベースの低脂肪食
・10.3%の脂肪分
・75.2%の炭水化物
動物ベースの低炭水化物食
・10%の炭水化物
・75.8%の脂肪
低炭水化物ダイエットは低脂肪ダイエットの2倍のカロリーを食品1グラムあたりに含んでいましたが、両方のダイエットは約14%のタンパク質を含み、被験者に提示された総カロリーと一致させていました。
低脂肪食メニュー
夕食は焼き芋、ひよこ豆、ブロッコリー、オレンジ
低炭水化物食メニュー
夕食はカリフラワーライスと牛肉の炒め物
まとめ
どちらが凄く優勢だったというわけではありませんが、体脂肪を減らすならば低脂肪食に切り替えると、この結果と同じようなことになるのかもしれません。
サンプル数が少ないため、再現性の高さはわかりませんが、過食や超加工食品に溢れている現代において、これらの摂取を極力止め、上述のような構成をしていく方が好ましいのかもしれません。