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色で印象が変わる?赤色効果の心理学

Tuesday, March 23, 2021

心理学

 

今回は赤色効果について

皆さんは何色が好きですか?

色は様々な印象を与え、選択の仕方によっては自分のことを狙ったかのように思わせることが出来ると言われています。

紹介する研究では、赤色効果と健康の関係性を調べているものになります。

へぇ~ぐらいな内容となっています。

研究の内容

私たちの評価プロセスと心理的、感情的、認知的意思決定に対する赤色の影響は、「赤色効果」として知られています。

この研究では、「赤い効果」が個人の食事の健康状態に関する情報によって弱められる可能性があるという仮説を検証しました。

この仮説をテストするために、122人の参加者が、健康的または不健康な食べ物を食べていると説明され、赤または白(ニュートラルカラー)のシャツを着た同じ女性の写真の魅力と健康を評価しました。

結果として、参加者が赤いシャツを着た女性を、より魅力的であると評価したことを示しました。

しかし、女性が不健康な食べ物を食べていると説明された場合、赤い効果は重要ではありませんでした。

これらの調査結果は、赤の効果が強いことを示唆しています。

解説

研究では、参加者に写真をみせ、「この女性は毎日ジャンクフードばかり食べています。」といったことを説明し、写真の人が健康的であるかどうかを尋ねる、というものになります。

結果としては、上述にもあるように赤色のシャツを着ている女性の方が健康的である、といったアンケート結果が有意に多いことから、前提があったとしても赤色効果の強さが示唆されるものとなっていました。

この赤色効果は、日常生活の中で頻繁に使われており、意味として「注意」を促すような狙いを持って使われていることが多いです。

信号や道路標示など、注意を促すものに対して使われることから、人の注意を引き付けるものには自然に赤色効果が使われているものが多くあります。

商業においては、注目を浴びるために赤色を使っている商品として、コカ・コーラを代表とし、印象に残りやすい商品には赤色が使われていることが多くあります。

この赤色効果は、人の印象にも影響を与えることがわかる研究結果であり、上手に使えば自身の印象を強調することも出来るのかもしれません。

まとめ

今回は人の印象として、赤色効果が健康的に見せることが出来るのか?ということについて、肯定された研究結果となっています。

研究によれば、大人が好みやすい色は青、一番好まれないのは黄色、とある中で赤色効果がどのように注目されやすいかを示すものとなっていました。

自分を印象付けるために、上手く使ってみてください。

Gilston A, Privitera GJ. A "Healthy" Color: Information About Healthy Eating Attenuates the "Red Effect". Glob J Health Sci. 2015;8(1):56-61. Published 2015 May 17. doi:10.5539/gjhs.v8n1p56

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