今回は問診の長さについて
皆さんはどのぐらいの時間を問診に使いますか?
私が整骨院に勤めている時は、その会社のオペレーションにより、1度の介入に2分ぐらいしか時間の確保が出来ない状況でした。
勿論、初診では異なりますが、基本的に10分以内に終わらせるようなオペレーションとなっていました。
一般的な病院でも、問診時間は数分というところが多い印象ですが、整骨院業界には30分問診に使うところもあったりと様々な状況があります。
問診にだけ、その時間を使っているようです。
そんな問診時間について、長引いて行うことが患者の満足度を向上させるのか?ということを調査している研究がありました。
研究の内容
研究は、
5件の研究を対象とし、レビューされ、研究はすべて英国で行われ、各患者に割り当てられた診察時間の短期的な変化をテストしました。これらの研究を全体的に見て、結果に対する信頼度は非常に低いものであるとされています。
ほとんどの研究では、特に参加者のランダムでない割り当て、参加者の特性やサンプル数が少ないことに関するデータがないため、偏見のリスクが高いことが示されています。
ほとんどの研究では、特に参加者のランダムでない割り当て、参加者の特性やサンプル数が少ないことに関するデータがないため、偏見のリスクが高いことが示されています。
問診の長さを変更すると、プライマリケアの受診期間、紹介と調査の数、処方箋、または非常に確実性の低い証拠に基づく患者の満足度が向上するかどうかは不明です。
レビューアのコメントとして、
私たちは、プライマリケア医の協議の長さを変える方針を支持または反論するのに十分な証拠を見つけられませんでした。質の高い試験が将来報告された場合、これらの所見は変わる可能性があります。健康上の転帰と費用対効果に焦点を当てたさらなる試験が必要である。
Wilson AD、Childs S、Gonçalves-Bradley DC、Irving GJ。プライマリケア医の相談の長さを増減するための介入。系統的レビューのコクランデータベース2016、第8号。番号:CD003540。DOI:10.1002 / 14651858.CD003540.pub3。
まとめ
問診の時間が長い方が良いのか悪いのかわからない、って結論となっていました。
必要な聴取や臨床検査などにより、時間を要するのであれば仕方がないのかもしれません。
が、高額な自費治療を売り込むために、長い時間拘束し、患者を疲弊させて・・・というところもあるという話を聞きます。
現状の医療サービス、という点で見た場合、1人に時間を掛けるより多くの患者を対応した方が良い点から、問診などに多くの時間を費やすとなると何かしらの思惑を感じます。
初診などで尋ねる時は、問い合わせなどでどのぐらいの時間を要するのか確認して行くしかないでしょうね。