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This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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Skin care interventions in infants for preventing eczema and food allergy【スキンケアと湿疹と食物アレルギーの関係】

Friday, February 12, 2021

小児科



今回は湿疹などのアレルギーを予防するスキンケアについて


スキンケアについては、化粧品販売の経験からある程度の知識などがありますが、正直なところアレルギー対策に明確な答えはありません。

アレルギー疾患によって、肌の保湿が足りない時にスキンケア用クリームなどを塗ったりしますが、それによって効いた!って実感は得られづらいものです。

紹介する研究では、赤ちゃんに対してスキンケアを行うことによって湿疹、そして食物アレルギーに対してどのような影響があるのかを調査したものとなります。


研究の内容


赤ちゃんに対するスキンケアが、湿疹や食物アレルギーを発症するリスクにどのように影響するかを調査した研究をレビューしたものとなります。


これらの研究で行われたスキンケアは、

・赤ちゃんに保湿剤を塗る。

・保湿剤、保湿成分のあるオイルを含む水で、赤ちゃんを入浴させる。

・石鹸の使用量を減らすか、子供を入浴させる頻度を減らすように、親へアドバイスします。


また、これらのスキンケアが望ましくない影響を引き起こすかどうかも調査されていました。


25,827人の乳児を対象とした33件の研究をレビューしたものとなります。


これらの研究は、ヨーロッパ、オーストラリア、日本、および米国で行われ、ほとんどの場合、小児病院で行われました。


スキンケアは、スキンケアなしまたは通常のケア(標準ケア)と比較されました。


治療と追跡期間は24時間から2年の範囲でした。


多くの研究は、保湿剤の使用をテストしていました。


他の研究では、入浴とクレンジング製品の使用とそれらが使用された頻度をテストしました。


11件の研究の結果を組み合わせました。

湿疹や食物アレルギーを発症するリスクが高いと考えられる8人の乳児が含まれていました。


スキンケアとスキンケアをしない場合と比較して、

・1〜2歳、または湿疹の発症に必要な時期までに湿疹を発症するリスクが変化しない可能性があります。

・両親の報告によると、2年後の一般的食品によるアレルゲン即時反応数が、わずかに増加する可能性があります。

・より多くの皮膚感染症を引き起こす可能性があります。

・刺すような感覚や、保湿剤に対するアレルギー反応など、望ましくない影響を増大させる可能性があります。

・赤ちゃんが滑って転倒したりする可能性が高くなる可能性があります。


スキンケア治療が、1〜2歳の食物アレルゲンに対する感受性によって評価される食物アレルギーを発症する可能性に影響を与えるかどうかは不明です。


レビューアの結論


健康な乳児の生後1年間の皮膚軟化剤などのスキンケア介入は、湿疹の予防にはおそらく効果的ではなく、おそらく皮膚感染のリスクを高めます。食物アレルギーのリスクに対するスキンケア介入の効果は不確かです。

乳児のスキンケアへのさまざまなアプローチが湿疹を促進または予防する可能性があるかどうかを理解し、堅牢な結果評価に基づいて食物アレルギーへの影響を評価するには、さらなる作業が必要です。


まとめ 

食物アレルギーに対する反応は、関連性がよくわからないものとなっていましたが、皮膚トラブルに関しては、増悪する可能性が示唆されていました。

スキンケア商品といえど、そこまで多くの種類はありませんが、多くの育児本などにはスキンケアに関する記述が成されています。

警鐘を鳴らす意味でもありませんが、無為なスキンケアが皮膚トラブルを起こしているのかもしれない?と考え直す必要もあるのかもしれません。

人の恒常性(ホメオスタシス)というものがありますので、何らかの疾患などによる皮膚トラブル以外で使用するとなると一考してみてはどうでしょう?


これとは関係のない話ですが、私自身も皮膚トラブルがあり、多くのスキンケア商品に頼っていましたが、ある時期を境に止めたところ寧ろ調子が良くなりました。

変に洗剤などで洗いすぎなのかもしれませんね。


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