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Lumbar interspinous pressure pain threshold values for healthy young men and women and the effect of prolonged fully flexed lumbar sitting posture【腰痛と座り姿勢】

Wednesday, February 17, 2021

腰痛



今回は座り時間と腰痛について

負担のない姿勢で座ってますか?

座る機会の多い現代では、座り続けることは腰痛を引き起こす要因として考えられています。

こんな座り方をしていたら、〇分で腰痛になるかも?ということを調査している研究がありましたので紹介します。

研究の内容

20〜35歳の26人の参加者(男性13人、女性13人)を対象にした研究です。

計測にはアルゴメトリーを使用して、腰椎L1〜L5の棘突起間に加えられる圧力の痛みの閾値を調べました。

圧力アルゴメーター測定は、参加者が完全に屈曲した姿勢で最大15分間、または腰に不快感が生じるまで座るように指示される前後に、腹臥位で実施されました。

ウィルコクソン符号順位検定を使用して検定条件の前後の値を分析し、マンホイットニーU検定を使用して潜在的な性差を調査しました。


結果として、15分までの完全に屈曲した腰椎座位は、一時的な不快感を引き起こしましたが、腰部の不快感を経験した参加者の割合は62%でした。

テストされたすべての痛みの圧力閾値の場所について、長時間の屈曲した座位(P <0.01)にさらされた後、中程度から大きく減少した圧力の痛みの閾値を伴う研究集団に有意差がありました

性別の比較では、有意差は見られませんでした。

著者の結論


結果は、完全に屈曲した腰椎座位に最大15分間さらされると、LBPの既往歴のない若い健康な成人の腰に一時的な不快感が生じ、腰椎棘突起間圧痛の閾値が大幅に低下したことを示しました。性別による違いは観察されませんでした。


まとめ 


実験では、腰痛の既往があるとかないとかに関わらずに、座り姿勢次第では腰椎の棘突起に対する圧痛が増すというものでした。

座り姿勢として、


こんな状態で実験していました。  ※イメージです。


この姿勢を取り続けることが、本当に腰痛症となるのかは不明ですが、圧痛箇所と危険因子が関連していることから注意するにこしたことはありません。

ポイントとして、腰椎が完全に屈曲した姿勢をとることとなりますので、他の状況下でも屈曲していれば似たような結果が得られるのかもしれません。


Petersson M, Abbott A. Lumbar interspinous pressure pain threshold values for healthy young men and women and the effect of prolonged fully flexed lumbar sitting posture: An observational study. World J Orthop. 2020;11(3):158-166. Published 2020 Mar 18. doi:10.5312/wjo.v11.i3.158

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